貧民街十四番区、通称“北果て”の少年。持つ異能は読心のみだと思われていた。「俺だって知らなかった」気がつけば周辺は血で塗れていたという。大量の死体の中心でうずくまる少年はひどく狼狽して、何度も何度も「影に入ればよかったんだ。あれは影鬼だったんだ」と吐き出すように言った。少年は三級危険異能力者に登録され、その能力の不安定さより政府から保護を名目に拘束されることになった。
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