TAKE101

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真っ赤な高級スポーツカーを走らせながら、黒髪と白い右の横髪を風に靡かせる。今日はこの辺りにしては珍しく道が空いている為、いつもより飛ばして走らせることができて気分が良さそうだ。
そのまま信号や渋滞にひっかかることなくスムーズに進み、警備員に案内された場所に車を止めると、身だしなみを整えてから会場に向かう。有名監督が脚本を担当するというだけあって、参加者達は皆大物ばかりだ。早く衣装を作りたいと腕が鳴ると同時に、このチャンスは絶対に逃さないと心の中で自分に誓った。

3人の隊長と座長の剣士@浮上しない日あり (プロフ) [2月3日 13時] 1番目の返信 PCから [違反報告]

会場へ向かうへと向かう車の中、一人窓の外を見ながら物思いにふける。手元の携帯へ目線を下ろせば、恐らくこの作中の目玉であろう「スティリスタ・ディモール」のプロフィールが表示されていた。
世界のトップデザイナーの一人に入る人物...、金絡みの執着が常人じゃないと、聞いていたけど実際どんな人なんだろう。
実を言うと、これまで様々な映画に出演してきたが衣装の制作者と対面で話すのはこれが初めてだ。その業界についてよくも知らないのに言うのは自分もそっち側の人間だと言っているのと同等になるが、...俺の中身にも興味持ってくれるといいなぁ。 そう小さく呟いた。
スタッフにお礼を言って、車から降りるとその豪華な会場に圧倒される。
何回経験しても、慣れないもんだな。
少し肩に力を入れて、会場へと足を踏み入れた。
中へと入れば、煌びやかな衣装を纏った同じ業界の者であれど、思わず見惚れてしまうような出演者たちが居た。
「It's an honor to meet to you.I'm Francesco・dal. It doesn't matter to call me dal.」(お目にかかれて光栄です。フランチェスコ・ダルと申します。ダルと呼んでいただいて構いません。)
そう形式化した挨拶をして、出演者とのコミュニケーションを取る。周りを見渡して、監督がまだ来ていないことにすこし落胆しながらもワインを口に運ぶ。...そういえば、あのスティリスタ・ディモールも見てないな。...あの監督、スティリスタさんの登場をなにかステージ上みたいにするつもりか?そんな事を思いながら、時間を過ごす。

(プロフ) [2月3日 13時] 2番目の返信 PCから [違反報告]

出演者達がワインを片手に談笑していると、突然ステージの中央に監督が姿を現す。
「遅れてすまないな、さっきまでディレクターズチェアが俺のことを離そうとしてくれなくてな…」
明るい笑顔でジョークを言って笑いを取ると、そのまま短めのスピーチのようなものを行う。
「そういうわけだ、皆で世間をあっと言わせるような映画を作ってやろうぜ!乾杯!」
ワイングラスを持ち上げながら高らかに叫んだ次の瞬間、ポンッと何かが弾けるような軽快な音と共にワインレッドの煙が立ち込める。会場が騒然とする中、どこからともなく1人の青年が現れる___スティリスタ•ディモーダだ。
驚きから興奮と喜びに変わっていく出席者達の顔を見ながら、まるで「主役は僕だ」とでも言いたげな表情でワインをグビッと飲んでみせる。

3人の隊長と座長の剣士@浮上しない日あり (プロフ) [2月3日 23時] 3番目の返信 PCから [違反報告]

監督の声を合図に、拍手や歓声がワッと会場を包んだ。あぁ、この空間がやっぱり大好きだ!
「あの監督は本当に最高だよ」「俺はもう彼に惚れてる」なんて盛り上がりの中,仲間達と談笑していると誰かが「スティリダ・ディモーダだ!」と叫んだ。その声が耳に入ったと同時に興奮を抑えながらステージの方へ目を向ければ、煽るような表情でワインを飲んだ彼の姿があった。この大女優、大男優そしてアカデミー賞を掴み取って来た監督が居る中であんな顔をしてみせた。その自信と大胆不敵さに会場はまたも歓声溢れて、拍手は中々鳴り止まなかった。やっと会場に落ち着きが戻り、俺はずっと彼と話す機会を伺っていた。自分より先輩の人押し退けて話すなんて出来ないしね。やっと彼から人が離れた時、彼のグラスにワインが少ししか残っていない事に気づいた。運が良いと思いながら彼の元に新しいワインを持っていった。
「ずっと人の渦中に居るのは疲れますよね。」

(プロフ) [2月4日 18時] 4番目の返信 スマホ [違反報告]

ようやく皆が自分から離れていき、少し乾いた口内にワインを流し込む。いつものことではあるけど、皆香水やら何やらつけすぎ。声にすることはもちろん、顔に出すわけにもいかないから必死に耐えてやっているけど、もう少し匂いがキツくないシャンプーやボディソープを使うことを検討していただきたいものだね。
匂いのせいで鼻が曲がりそうになりながら残っていたワインを飲み干すと、誰かが近づいてくる音が聞こえてきた。
空になったグラスを下げてもらってからそちらを向くと、ワイングラスを2杯持った青年が歩いてきていた。もしかして…皆が離れるのずっと待ってたのかな?
「えぇ。でも、こうして皆さんとお会いできて大変光栄でございます」
普段はあまり言葉を紡がない僕の口が、まるで魔法にかかったかのように軽やかに動く。一応嘘は言っていないし、ここで良いイメージを植えつけておかないと…
差し出されたワインを受け取って礼を言うと、グラスを軽く上に持ち上げて乾杯をする。恐らく僕に近づく為の口実でもあるのだろうが、かなり気が利く子みたいだ。
「本当に美味しいワインですね、フランチェスコ•ダルさん」
名乗られる前に彼のフルネームを呼び、自分はあなたを認識しているというアピールをする。

3人の隊長と座長の剣士@浮上しない日あり (プロフ) [2月5日 12時] 5番目の返信 PCから [違反報告]

くいっと、ワインを飲んだ。緊張で喉が乾いているのか、痛みを伴ってワインが染み込む。その時彼が、自分の名前を言うのが聞こえた。驚いて、頭が真っ白になる。世界のトップデザイナーが俺を知ってる、、!?
興奮と自惚れが、どうか声色に出ないよう願いながら口を開いた。
「目をかけて頂いているとは...思いもしませんでした。」

(プロフ) [2月6日 8時] 6番目の返信 PCから [違反報告]

「実はずっと前から気になっていたんですよ、あなたのこと」
黒緑の目を軽く細め、とびきりの“人前用の笑顔”を見せる。元々愛想が良いわけではないが、他人に好印象を持たれやすい笑顔の研究をしていたら自然とできるようになったのだ。俳優は嘘を嫌う職業だから、僕にはきっと向いてないだろうな。
ちなみに彼が気になっていたというのは嘘ではない。たまたま気になった映画に出てきた彼の演技が気に入り、それからずっと目をつけていた。所々で荒削りな部分もあるが、将来このフランチェスコ•ダルという男は絶対に大化けする。投資をするなら今だ。そう直感したのだ。

3人の隊長と座長の剣士@浮上しない日あり (プロフ) [2月6日 14時] 7番目の返信 PCから [違反報告]

彼の笑顔をみたとき何処となく違和感を感じた。貴方にあえて嬉しい!とか期待してるよとかの笑顔じゃなくて、人間関係を円滑に進めるための笑顔、上辺だけの笑顔な感じがした。...まぁ、正直に生きてくなんて絵空事だから無理もないけど。ちょっと残念だな。
「あはは、流石トップの人はくどき上手ですね。俺からすると貴方がデザインした衣装を着れることは俳優業に就いてから一種の憧れだったので、今はもう、本当に。夢心地なんですよ。」

(プロフ) [2月7日 9時] 8番目の返信 PCから [違反報告]

くどき上手、か。思わずムッとして笑顔が崩れそうになるが、慌てて何とか持ち直す。こっちだって好きでこんなことやっているわけじゃないのに…もう少しアルコールが回っていたらきっと…いや、これ以上考えるのはやめよう。
「おや、そうだったんですか。では僕はこれ以上ないくらい最高の夢をお届けしなければいけませんね」
不自然にならない程度に目を合わせながら、彼が嘘をついていないかどうか確かめる。この世界で長い間暴れていると、相手がおべっかを使っているかどうか分かるようになってくる。
___彼の目は、一点の曇りもない透き通った綺麗な目をしている。彼の言葉に、嘘偽りはない。
しばらくして頭の中で理解できた時、急に自身の前に存在するそれが眩しく見えてワインをグビっと飲んでごまかす。金や名声の為に擦り寄ってくる俳優達は腐るほど見てきたが、ここまで純粋な気持ちで近づいてきた人間はいただろうか。

3人の隊長と座長の剣士@浮上しない日あり (プロフ) [2月7日 13時] 9番目の返信 PCから [違反報告]

あ、今むっとしたな。貴方の一瞬のほころびを目で捉えて、貴方の新しい部分を知れたことに喜びを感じる。一人でふふっと笑いながら自分もワインを口にした。
「光栄なことです。ならばこちらもその夢に見合うくらい精進します。」
そうはにかみながら言った

(プロフ) [2月9日 20時] 10番目の返信 PCから [違反報告]
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