Libeccio
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(^ー^) (プロフ) [2019年5月26日 21時] 4番目の返信 [違反報告]了解です
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ELEは街をふらふらしていた。黒髪のウィッグを被り、目はそのままの琥珀色。
「今日はいい出会いがありそうだ」
なんて世迷い言を呟き、近くの木に跳躍した。
その中に身を隠しながら、ターゲットを品定めする。ELEと同じ年頃──十代半ば──の少女。
「お」
目が惹き付けられる不思議な感覚がした。
黒茶髪の快活そうな少女と、色素の薄い髪の陰鬱そうな少女。何故だかとても惹き付けられる。
陰鬱そうな少女の方なんか特にELEが好むこの世に生きる意味なんてなさそうで何よりな少女だ。
一人やるも二人やるも同じ、とELEは近くの建物を伝って、二人の方へ向かい、路地からさりげなく二人の前に出た。
(^ー^) (プロフ) [2019年5月26日 21時] 8番目の返信 [違反報告]「逃げるかい? 追いかけっこは僕も好きだよ」
警察に捕まる気なんぞさらさらないELEは笑顔で二人を追いかける。
というか、快活な方を見てふと気づいたのだが。
「もしかして、同種?」
自分と同種のもう人殺しくらいしか愉しいことがない人間なのだろうか、と感じた。今は理性で押し留めているようだが、隠しきれない狂気をELEの目ははっきり捉えた。
「戦ってみたくない? 望むなら、相応の場所に心当たりはあるよ?」
殺したい、というより、この少女と戦ってみたい、という、今まで感じたことのない好奇心が芽生えた。
ろくでもない好奇心もあったものだ。