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psi

666 (プロフ) [2019年9月20日 12時] [固定リンク] スマホ [違反報告]

「電脳コイル」リスペクト。

666 (プロフ) [2020年8月3日 23時] 1番目の返信 PCから [違反報告]

拡張現実(AR)が一般的になり、生活に侵食するようになった近未来。
拡張されていない現実世界線に生き続けているよう人種は、既にスポーツマンや目の見えない者、物好きなどと一部のみに限られていた。
また、目が見えない者に対してはまだ臨床段階ではあるが仮想現実(VR)が視力の代替品になる(電子情報として視界を再現し、アバターとしての自分の動きを現実・拡張現実にリンクさせるような“非没入型 仮想現実技術”が出現する)など、科学の進歩は目覚ましい。
しかしそんな近未来の世界であっても、都市伝説というベタな物語は廃れず存続していた。

都市伝説。それは怪談とも違い、終焉がないこともあるもの。
都市伝説。それは、現実と虚構をそうと知らないまま混ぜ合わせ、一つにしてしまうような物語。
都市伝説とは、時に真実すら繋ぎ合わせる一つの物語である。

拡張現実に生きる人間には見えないものがある、と誰かが語った。
純粋な現実世界線に生きる人間にのみ、現実拡張の権利が与えられる、と都市伝説が広がった。
それでも舞台は拡張現実が溢れた近現代。
現実を拡張し生活を豊かにするコネクタ(連結装置)であるレンズをわざわざ外し生活するような者は居なくなってきている。
また、生まれた子供の目に最初からレンズを嵌め込む・埋め込むような世代も出てきているため、段々とこの都市伝説は現実感を失ってきている。
しかし、現実を失い始めた都市伝説ほど心を引き寄せる物語もない。
政府すら陰謀論として孕むこの物語は、留まるところを知らない。

666 (プロフ) [2020年8月3日 23時] 2番目の返信 PCから [違反報告]

【拡張現実/AR/Augmented Reality】
人間が知覚する現実環境をコンピュータにより拡張する技術、およびコンピュータにより拡張された現実環境そのものを指す言葉。この時代では【レンズ】を通すことで簡便、そして直接的に認識できるようになっている。しかし、この拡張現実世界は一定以上の腕を持つプログラマーなどに掛かれば姿すら偽れることなどから皮肉を込めて「投影世界」とも呼ばれている。
拡張された世界に居る間に限定されるがデータのみのペットを持つことなども出来、世話を見切れない可能性のある子ども・老人が【データ・ペット】を持つことも多い。
現状見聞する感覚のみに拡張が適応されていることになっているが、【都市伝説】に依ればそれは「政府・技術者を巻き込んだ虚偽である」とのこと。
現代では【拡張現実】をいかに使いこなせるかが評価の一つに入ってきており、年齢層が下がるにつれその傾向は強くなってきている。どこまでコンピュータ的用語を使いこなせるか、プログラミング言語を操れるか、手元のツールでどうハッカー・クラッカーに近付けるか、【捕虫者】をどの程度欺くことが出来るかどうか。
この風潮から遊び半分で【拡張現実】の基盤に侵入し、破壊行動を試みる子供の集団も存在するらしい。



【レンズ/接触型連結接続現実拡張端子】
生身の人間が【拡張現実】とリンクするためのコネクタ(連結装置)。この【レンズ】一つで【拡張現実】世界にアクセスする。レンズを通せばソフトウェアやアプリケーションの操作も行える。
形態としては
・コンタクトレンズ型
・眼鏡型
・ゴーグル型
の三つが存在し、下に行くにつれ操作性能が上がっていく。しかし、現状眼鏡型とコンタクトレンズ型の性能は誤差の範囲。眼鏡型は通信状況にあまり左右されないというだけの話である。
値段は眼鏡(2000円~2万8000円)、コンタクトレンズ(6000円~1万5000円)、ゴーグル(15万~)が基本的。しかし近年の風潮は手軽さを求めるものであり、コンタクトレンズ型の【レンズ】を使用しているというだけでカースト上位に入ることも多い。
購入費用と重量、維持費の関係でプログラマーやアマチュア以外にゴーグル型のレンズを使う者はほとんどいないが、持っているだけで英雄視されるようなところもある。

【都市伝説】の根拠にもなっているが、どうして眼球にしか接触していないはずのコンタクトレンズ型の【レンズ】を使っていても【拡張現実】上の存在であるはずの【データ・ペット】などの音声が聞こえるのだろうか?
しかし、今のところこの事実に疑問を持てるのは【レンズ】を常用しない者が大多数であるらしい。

レンズを常用しない者はスポーツをする者が多い。これは単純に、視界へ拡張された現実が映り込むと物体の位置を見誤ったり、集中を散らしたりしてしまうためである。
しかしこの状況を受けて技術者たちは【拡張現実】の接続を任意で切ることのできる【レンズ】を急ピッチで開発しているらしい。また、その試験者にスポーツ特待を受けられるような子供をランダムで選抜しているとのこと。
しかし、その試験者として選抜された子供の中には、それを使わないでいた時に「使用するように」という通知が何度も来た、という者もいるとか。



【データ・ペット】
拡張された世界に存在範囲を限定される、電子情報のみのペットのこと。生きたペットでは世話を見切れない可能性のある子ども・老人が持つことが多い。様々なタイプがあるが、健康志向型として「運動したデータを食事の代わりにする」ような【データ・ペット】も存在する。
データを購入し、【レンズ】に購入情報をインストールすることで実行が可能になる。
販売しているのは大手企業だが、購入できる場所は市役所、区役所、警察署などの公的機関に限られている。電子犯罪を防ぐための措置であるとされているが、疑問を持つ者も居る。

666 (プロフ) [2020年8月3日 23時] 3番目の返信 PCから [違反報告]

【捕虫者(/デバッカー)】
拡張現実上に限られるデータ存在。捕虫者は通称。拡張現実上での視覚的形状は「回転するキューブ」である。地域や行動内容によって色合いや行動パターンが違う。
主な行動は【拡張現実】に行われた破壊行動や改変行動に対しての処置で、操作はAIと人間のデバッカーによる二段構えになっているとのこと。子供が行うような簡単な破壊・改変は修復するだけだが、公的機関のデータや企業データなどに異変があった場合は法的拘束力を持って現場に現れる。
基本的にはAIによる操作で穴のある行動パターンであるが、月に一度定期メンテナンスとして人間のデバッカーが操作し地域全体のデータ修復を行うとのこと。
子供たちの「【捕虫者】をどの程度欺くことが出来るかどうか」という遊びは、簡単なバグを発生させ、合法システムで隠蔽しAIによる修復から逃れさせるものである。人間のデバッカーから隠し通すことは不可能とされており、このような形に収まっている。が、仮に人間のデバッカーの定期メンテナンスからすら隠し通せた場合は遊びであろうが犯罪扱いになる。

捕虫者という通称は、デバッグ作業が「虫取り作業」と呼ばれることに由来する。



【都市伝説】
端的に言うと、拡張現実はシステム/データのものではなく位相の違う世界である、という一つの荒唐無稽な物語。
大別すると以下の5つのようなストーリーが内包されている。

1.<【レンズ】は脳にダイレクトにデータを接続している。>
2.<【拡張現実】というものは隠すためのベールである。隠されているものというのは、異世界、もしくは別位相の存在である。>
3.<【レンズ】を常用せず、【拡張現実】で過ごさない者には【現実拡張】の権利が与えられる。>
4.<【レンズ】は常に使用者の行動データを収集しており、政府が犯罪防止や行動誘導のために利用されている。>
5.<新型の【レンズ】試験者に選ばれるのは政府が危険だと判断した勘の鋭い者である。>

この【都市伝説】は口頭で広がっているものだが、【レンズ】が一般に流布する前から存在するとされており、実際“前時代の遺物”とされ始めている掲示板サイトなどから情報を収集することも出来る。

666 (プロフ) [2020年8月3日 23時] 4番目の返信 PCから [違反報告]

【現実拡張】
「別位相側から現実を拡張する」権利(能力として扱われることもある)。形としてはVRのフルダイブに近いもので、【拡張現実】の基盤に【レンズ】なしでアクセスすることとなる。また、その際肉体はその場に置き去りにされ、直接精神が飛ぶらしい。しかし残された肉体は【拡張現実】上では認識されなくなる。これは、残された肉体が後述の【穴】と同じ扱いになるからである。

なぜ【拡張現実】の基盤に【レンズ】なしで、さらに精神のみ飛ぶことが可能になるかというと、実際に【都市伝説】が真実を孕んでいるからである。【拡張現実】とはとある限定された別位相であり、それを【レンズ】というオーバーテクノロジー物体で重ね合わせたものなのである。
そして【現実拡張】の権利が【レンズ】を常用しない者に与えられる、というのは、5.にも通じるような理由から。【レンズ】は現実に時たま現れる【穴】を隠す役割というものを持っており、【レンズ】がなければ位相自体にダイブできる【穴】が隠せないことが問題になっているのである。
一度【穴】にダイブすれば現実側からダイブしたもの(以下Aとする)は認識できなくなる。Aからは現実を認識できることもあるし、出来ないこともある。

別位相にて反映されているものは無機物であることが多いが、その別位相自体も一つではないため一概には表現できない。しかし、別位相側で現実と重なるものを破壊・変更すれば現実側でも同じような現象が起こる。
また、そこに【レンズ】のための拡張子を設置すれば任意のタイミングでダイブすることも可能になるし、政府や企業側から察知されない犯罪拠点にすることも可能である。この事実があるために政府・企業は【穴】の隠蔽に躍起になっているのである。
また、位相にも依るが精神体であることも関係しているのか、想像が現実化することもある。これがオーバーテクノロジーの【レンズ】を生み出したとも言えるし、【データ・ペット】製品化の鍵もここにあったと言える。

とある位相には、始まりの開発者の精神体が、肉体の死後もなお存在し続けているらしい。



【穴】
別位相への入り口。全ての始まり。
ここからダイブした場合、戻ってくるためには【レンズ】を使うか【捕虫者】に救助されるか、最悪死ぬなどの選択肢しかない。

666 (プロフ) [2020年8月3日 23時] 5番目の返信 PCから [違反報告]

『アウターフィクションズ』

666 (プロフ) [2020年8月3日 23時] 6番目の返信 PCから [違反報告]

666 (プロフ) [2020年8月16日 12時] 7番目の返信 PCから [違反報告]

666 (プロフ) [2020年8月16日 12時] 8番目の返信 PCから [違反報告]

666 (プロフ) [2020年8月16日 12時] 9番目の返信 PCから [違反報告]

666 (プロフ) [2020年8月16日 12時] 10番目の返信 PCから [違反報告]
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