腐ってる人限定の独り言

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ちょっと支部に投げる勇気はないけど占ツクには晒せないので、ここに投下。というか供養。
特殊設定の刀剣乱腐。

悠希 (プロフ) [2015年12月6日 12時] [固定リンク] スマホ [違反報告]

こんな設定(厨二)
政府が提案した戦力拡充計画案。現在いくつかの本丸で試用中。
霊力の相性のいい二振りでペアを組んで、片方に獣化の術式を、もう片方に制御の術式を組み込む。
ペアでないと使えない。獣化の方の感情があまりに昂ったらでるかも……?現在検証中。
獣化することで自然に近づき、自然界の霊力を活用できるようにすることが目的。獣化することで自然界の現象を操ることができるようになる。
制御術式を持った者が許可を出すことで、獣化術式を持つ者ははじめて獣化できる。獣化した者を人型に戻すことができるのも制御者だけ。
(安定の伊達組)
獣化・大倶利伽羅
獣化姿は龍。頭の方は黒、尾に行くに従って赤くなる。雷を生み出す。
制御・燭台切光忠
倶利伽羅のパートナー。倶利伽羅が火を操る子じゃなくてよかった。
(謎うちわ組とも呼ばれている[ない]。死んだ主についていきたかった刀と、墓までついていったけど呼び戻された刀っていうと中々……。鶴へしくれ……)
獣化・鶴丸国永
獣化姿は純白の羽の霊鳥。尾が金色とか綺麗じゃね?冷気を操る。
制御・へし切長谷部
鶴丸のパートナー。正直なぜ俺が!?と思っている。

悠希 (プロフ) [2015年12月6日 12時] 1番目の返信 スマホ [違反報告]

あ、使えない言葉混ざってた
修整しなきゃか……

悠希 (プロフ) [2015年12月6日 12時] 2番目の返信 スマホ [違反報告]

というわけで一旦埋め

悠希 (プロフ) [2015年12月6日 12時] 3番目の返信 スマホ [違反報告]

埋め

悠希 (プロフ) [2015年12月6日 12時] 4番目の返信 スマホ [違反報告]

埋め

悠希 (プロフ) [2015年12月6日 12時] 5番目の返信 スマホ [違反報告]

埋め

悠希 (プロフ) [2015年12月6日 12時] 6番目の返信 スマホ [違反報告]

燭へし、くりつる、鶴→(←)へし、って感じです。
燭台切と大倶利伽羅の闇堕ちなので、地雷の方は注意です。

燭台切光忠と大倶利伽羅の霊力が感知されたのは2,205年よりも先、人間の数が限りなく少なくなった未来。日本の住人も東京、大阪近辺に極小数、少人数の集落を作るのみとなっていた。
二振りが発見されたのは旧宮城県仙台市青葉城跡。長い時の間、仙台の町並みを見下ろす竜の瞳に、今の荒廃しきった残骸はどのように映っているのだろうか。
長谷部と鶴丸は本丸から門を通って町の一角へと降り立った。
「倶利坊……」
「感傷に浸って油断するなよ」
「あぁ……、分かってるさ」
二人が降り立った場所は、二振りが見つかった地点から少し離れている。そのため二人はガレキを踏み越え、目的地まで歩く必要があった。
「獣化して飛んでっちまえば楽なんだがなぁ」
「お前の姿は目立つだろう。できればあいつらに気づかれないように接近したい」
「そうだ、その件なんだがな」
鶴丸が二振りのいるであろう場所、伊達政宗像のある高台を見つめる。
「俺、あいつらより隠蔽低いぞ」
「……は?」
「ついでに今、あいつらは高所にいる。見通しはいいし、ガレキの山だから俺はさぞ見つけやすいだろうな」
鶴丸が言うと、ご名答とでも言うように、緋色の空にまばらに浮かぶ黒雲から雷が落ちる。雷は鶴丸の近くにかろうじて立っていた電柱に落ちた。
「……あんまり待たせるなら今度は当てる、ってところか?」
「見つかっているのはお前だけか」
「お前は太刀三振りだった俺達より隠蔽高いだろう。姿は見つかってないだろうが、いるのは分かってるだろうな」
「ちっ、あまりコソコソしても無駄か。なら……」
長谷部は手を胸元に、正確に言えばシャツの下に下げている、澄んだ薄青色の玉がついた十字架に触れる。それを軽く握ると淡い光が溢れる。それと呼応するように、鶴丸の首の鎖につけられたタグに埋められた玉からも光が漏れる。
「鶴丸国永、解放を許可する!」
鶴丸の体が光に包まれ、次の瞬間には雪のように白い羽、金の瞳と長い尾を持った霊鳥へと姿を変えていた。周囲の温度が下がり、霊鳥の足元には霜がおり始めている。
長谷部は獣化した鶴丸に二、三告げると、ガレキの山々を身軽に飛び越えていった。鶴丸は一声、響き渡るような声で鳴くと、翼を羽ばたかせて空へと舞い上がった。

悠希 (プロフ) [2015年12月6日 15時] 7番目の返信 スマホ [違反報告]

雲よりも高く飛び上がった鶴丸の目に、像に背をあずけて座る大倶利伽羅と、笑顔で手を振る光忠の姿が見えた。
鶴丸が優雅に二振りの前に降り立つと、光忠は炎のような色彩に変化した瞳を不思議そうに細めてみせた。大倶利伽羅も意外だとでも言うように、一瞬だけ赤色の瞳を見せていた。
「僕達を追ってくるなら鶴さんと長谷部君だろうとは思ってたけど……、長谷部君はいないんだ?」
「俺は長谷部がいようがいまいがどうでもいいな」
大倶利伽羅は立ち上がって、霊鳥の姿の鶴丸に手を差し出した。
「国永、俺たちと一緒に来てくれ。俺は、大切な俺の帰る地がこんな風になる未来を、命を賭して守る気にはなれない」
「鶴さんだってこの町に思い入れはあるだろう?一緒に、仙台が崩壊しない未来を作らないかい?」
鶴丸がその誘いに心が揺れなかったと言えば嘘になる。二百年近く留まった地であるし、何より二百年、誰よりも長く共にいた可愛い大倶利伽羅からの直々の誘いだ。
「駄目だ、悪い子だな倶利坊」
フルフルと長い首を振るのに合わせて、ゆらゆらと羽が揺れる。
「歴史は歴史、盛者必衰っていうだろう?」
鶴丸は静かに羽を広げる。辺りの温度が緩やかに下がり始めて、ちらほらと雪が舞い始める。
「俺たちとは来てくれないんだな。……光忠」
「オーケー大倶利伽羅、カッコよく決めちゃって」
二振りの右耳の辺りから黄金の光が溢れて、大倶利伽羅の姿が黒龍へと変わる。
「残念だよ。一緒に来てくれないなら、追い返すしかないじゃないか」
「生憎だが、長谷部はともかく、俺はお前らを始末するためにここに来たつもりだぜ」

悠希 (プロフ) [2015年12月6日 15時] 8番目の返信 スマホ [違反報告]

翼をはためかせ、空へと飛び上がった鶴丸は冷気を凝縮して氷の矢を生み出し、黒龍へ向けて放つ。だが全て強固な鱗で砕かれてしまった。
「(ちっ、やっぱ相性悪いな)」
黒龍の咆哮とともに生まれる無数の雷をひらりと避けながら鶴丸は考える。
氷をぶつけたところで龍の鱗はビクともしない。吹雪なら一瞬ひるませるくらいはできるだろうか。今はともかく、倶利坊に雷を撃たせることが優先だ。
冷気の渦と荒ぶる雷、吹き付ける風と轟く雷鳴から耳を塞ぎながら、光忠は空で戦う二体の獣を眺める。
「あーあ、僕も遠戦装備が使えたらなぁ。下から眺めるしかないなんてつまんないよ」
ぼやく光忠の首筋に鋭い刃が当てられる。反射的に鯉口を切ろうとした黒い手は、指を絡めとるように白い手が抑え込んでいた。
「やあ長谷部君、背後から抱きついてくるなんて熱烈だね」
「大倶利伽羅の獣化を解け」
「僕らが鶴さんに気を取られているうちに回り込んでたのかぁ。やっぱり君も打刀だね、さすがの隠蔽だ」
「今すぐ本丸に戻るのなら主への弁明もしてやる。だから」
「帰らないよ。僕らはもう決めたから」
光忠の背後に立つ長谷部が舌打ちをする。首筋に当てられた刃が走る前に、光忠は長谷部の足の甲を踏みつける。痛みで一瞬腕の力が抜けた隙に拘束をふりほどく。
「是非もなし、か」
長谷部は体勢を立て直すと、刀を両手で構える。光忠はニコニコと笑うばかりで刀を抜く気配はない。長谷部が斬りかかっても最低限の動きでかわし、時には鞘で受け止め、余裕の笑みを崩すことはなかった。
格上でもない相手に一太刀もいれることのできない苛立ちが長谷部の剣筋を荒く、大振りにしていく。大振りな動きは体力の消費も大きい。飛び退いて間合いをとった長谷部はすでに肩で息をしているのに対し、光忠は少しも息を乱していなかった。
再び地を蹴ろうとした長谷部の身に雷が落ちる。地面に崩れ落ちながら空を見上げる瞳に、同じように雷に打たれて落ちる霊鳥の姿が映る。
刀を支えにしてなんとか身を起こしている長谷部の頭を、光忠が掴んで地面に叩きつける。
「長谷部君、頭小さいなぁ。このまま握りつぶせちゃいそう」
じわじわと、少しずつ指に力が込められていく。指が頭にめり込んでいくように感じられて、そういえばこいつはリンゴを握りつぶしたことがあったなと場違いに思った。
不意に指の力が抜けて、頭をぐっと上に引かれる。強制的に顔を上げさせられると、互いの息遣いを肌で感じられるほど近くに光忠の顔があった。近すぎて焦点の合わない視界に炎のような瞳がぼんやりと浮かぶ。
「潰されるって思ったかい?」
光忠は心底愉快そうな、イタズラが成功した子供のような声で言った。ふふ、と笑う息が肌に触れる。
「僕らを始末しにきたんだったらやらなきゃかなって思ったんだけど、長谷部君は僕らのことを始末する気はないみたいだし、別に平気かなって」
雷に打たれた痺れが多少抜けた手で刀を握りなおそうとするが、その手は光忠の本体を持っていた手に捕まってしまう。光忠の本体はすぐ近くに投げ捨てられていた。
「僕らの仲間になって、とは言わないよ。僕はただ、何よりも綺麗な君を僕だけの物にしたいんだ。……ね、ダメかい?」
返事を待つことなく、光忠は呼吸のためにわずかに開いていた唇に噛みついた。酸素を奪い尽くすような口づけに、すでに霞み始めていた長谷部の意識は闇に沈んだ。

悠希 (プロフ) [2015年12月6日 15時] 9番目の返信 スマホ [違反報告]

地へ落とされた霊鳥は光の衣を剥ぎ取られるように、人間の姿へと戻っていた。後を追うように地へ降り立った黒龍も、鎧を脱ぐように人型へと戻る。
大倶利伽羅は仰向けに倒れ込んだ鶴丸に馬乗りになる。馬乗りになられた鶴丸は大倶利伽羅を見ているようで、見ていなかった。今、大倶利伽羅の背後には光忠の手で意識をなくした長谷部の姿がある。
「……あんたは、いつもそうだな」
呟いた大倶利伽羅は鶴丸の頬を叩いた。鶴丸はようやっと大倶利伽羅の姿を瞳に映した。
「いつもいつも、俺を見ているようで、何も見ていない。だからさっきみたいな手にかかるんだろ」
大倶利伽羅が長谷部に雷を落とした時、鶴丸は長谷部の元へ飛ぼうと大倶利伽羅に背を向けた。その無防備な背に向けて雷を放てば、案の定鶴丸は雷を避けなかった。
「はは……っ、パートナーを守ろうとするのは当たり前だろ」
「違う」
言い切った大倶利伽羅は鶴丸の首に手をかけた。力を込めれば、細く白い首は簡単に折れてしまいそうだ。大倶利伽羅は首を手折らぬ程度に、力を込め始める。
「あんたはあいつだから守ろうとしたんだ。誰よりも、大切に思っているから」
淡々とこぼされる言葉とは裏腹に激情の込められた手は強く首を締めあげていく。
すぐにでも飛んでしまいそうな意識をギリギリで保っている鶴丸には、大倶利伽羅の無表情が泣いているようにも見えた。
「その場所は、俺のものだったのに……!」
倶利坊、呼びかけようとした声は音にならず、ひゅーと喉を抜けていく。黒く染まっていく視界が大倶利伽羅の唇が動くのを見たが、何と言っていたのか、聞き取ることはできなかった。

悠希 (プロフ) [2015年12月6日 15時] 10番目の返信 スマホ [違反報告]
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