ドラケンの話をしてもよろしいのでしょうか?
ドラケンはさ、いいよね。初期の、所謂第二世代のジェット戦闘機中でも最も秀逸と言ってもよいかもしれない。最も性能的に見るべき部分があるかと言われると結構微妙だと思うが。
何より目を引くダブルデルタ翼は最高にイカすが、しかし技術の未成熟さゆえに機体全体の不安定さに繋がってしまっている。これは先駆者の性というものではあるのだが。
戦闘機にとって静的不安定さというのは機動力と言い換えることも可能ではあるものの、不安定さゆえにパイロットを選ぶという点は傍から見ている分には浪漫であるが、自国の税金で作られた飛行機と考えると、な。最も同期はみんなそうか。
そして本機から始まった野戦性能の追求はビゲンで一応の完成を迎えたものの、冷戦時代の遺物と見なされ孫にあたるグリペンでは性能と引き換えに一部が妥協された。しかしその野戦性能故に、今まさに戦火の中にある国家においてその真価を発揮しようとしているのは時代の皮肉というべきか。
ユーザ登録画面に移動