自己責任と親ガチャ
こんだけ世の中だいたいのことは環境、特に親が悪いって「親ガチャ」って言葉が人口に膾炙してんのに、他方で悪事に走った人間を自己責任だの自業自得だのと囲んで棒でぶっ叩きまくってるの、すごい矛盾してると思いません？
俺、ネットで発達障害だのなんだのを自己紹介に使うやつがすげー嫌いなんだけど、でもこれって自分の弱さ他人の弱さを積極的に認めようって雰囲気の中に生まれたものだから良いものなんだと思う、嫌いだけど。
でもそういう奴に限って闇バイトで捕まったやつに向かって「自業自得の馬鹿」とか「二度と出てこないでほしい」とか言うんだぜ、やんなるよね。
なんだろうなぁ。「親ガチャ」「発達障害」に共通するのはあれか、自力ではどうにもならない外的な部分で、一方で闇バイトに走ってしまう心の弱さってのはそいつ自身の内的な部分ってことなのかな？
でも俺なんかそれも違うと思うんだよなぁ。「自分で自分の背中を押したやつの見る地獄は違う」というか、いや別に犯罪を肯定するわけではないが。
仕事する能力って確かにそいつ自身の生まれ持った能力は間違いなく影響するんだけど、それ以上に業務経験といいますか、知識と言いますか、そういうのの影響が大きいんじゃないかと思うんすよ。
故に仕事できません勉強できません、僕は発達障害なんですって言ってるやつの大多数って、単にこの物事を進めるうえで前提となる知識と経験が足りてないだけなんじゃないかなと思う。根拠？ねぇよ。
ねぇっつったら噓か。部署が変わってから急に仕事がうまくいくようになったんだわ、僕。なんでかって言ったら前の部署でとりあえず「新入社員のやり方」を覚えたので、チャンスと思って新しい部署でちゃんと新入社員をやり直したら人間関係の構築とか業務の習得がすんなりうまくいったの。
まぁでもこういう免罪符を欲しがるやつってこれを説いたところで知識や経験を親がくれませんでした、学校がくれませんでした、あるいはノーミソが足りないので習得できませんでしたと言い出すのでまぁもう勝手にしてください、一生メソメソジメジメナメクジみたいにやってろやって話なんですが。
ただこれも一端は真実であって確かに育ててくれる誰かがいなければ人間は知識や経験を獲得できないのである。この「誰か」は親なのか学校なのか会社なのかもっと別の何かなのかは俺は分からんし、たぶん時と場合によるとしか言えないのだろう。
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