備忘
この一週間は後々の日本史を振り返る際に、回顧することになるであろう一週間であった。
韓国のユン大統領が徴用工問題の解決策を手土産に来日、日韓関係の正常化とシャトル外交の再開を宣言した。
日韓関係の正常化の歴史的・戦略的意義については今更説くまでもあるまい。
特筆すべきはこれらはユン大統領が支持率低下を招くことを理解していながら国内世論を無視し断行した点である。傍から見ていてもかなり日本よりの姿勢であり過激な韓国世論からすれば売国奴とみなされかねないような姿勢である。
これを来るべきアジア有事の兆候と見る向きもあるがおそらくそうはならないであろうと思う。ユン大統領が言うと通り今までの日韓関係が異常な状態であり、それがマイナスからゼロに戻っただけで決してゼロからイチになったわけではない
また結局のところ韓国という国は徹頭徹尾上からのコントロールができない国というだけではないのかとも思う。有事への備えとしての日韓関係正常化というのではあれば昨年12月の無人機侵入の際の対応を筆頭に、北朝鮮及び中国に対し抑止的とは決して言えない行動が目立ち先の推論とは矛盾が生じる。
東アジア有事に先走る大統領府とコントロールのできない軍部というのが真相なのでは?
んでもって昨日岸田総理がウクライナを訪問しゼレンスキー大統領と会談した。ちょうどロシアでプーチンと習近平が会談している最中に、である。
これはG7で唯一ウクライナを訪問していない臆病者とのイメージを払底し、西側諸国の一員として責任ある立ち位置を占めるというのをアピールする上で十分すぎるインパクトがあった。
西側の一員であると名乗ってきたもののそれを行動で示すことのないある種コウモリ的でさえあった日本が初めて表舞台に立った瞬間であるといっても良いのではと思う。
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