階級闘争的視点におけるAI絵師騒動の考察
ツイッターにおけるお気持ちツール中最強の火力を持つのはお気持ち白ハゲ漫画である。これは論をまたないだろう。お気持ち怪文書より端的でわかりやすく、玉音放送より閲覧しやすい。問題提起のツールとして扱いやすい要素を多数持っている。
ツイッターにおける「絵師」という語には2つの意味合いがあるのではないかと思っている。すなわち単に「絵を描く人間」という職業的な意味合いとツイッターにおける貴族、あるいは武士的な特権階級的意味合いである。
これまでの苛烈を極めたトレパク騒動や過剰なまでの著作権闘争はこのツイッターにおける強者たる「絵師の特権」を守るためのものだったと見做すことはできないだろうか?
この数か月でAIイラストツールが多数世に出てきた。無論AIの方が得意とするジャンルはあるものの、いわゆる神絵師が恐れるには足らない程度には性能が低い。無論将来的な性能向上はあるだろうが、現時点においてはAI絵師は絵師の前者的な意味合いを侵すことはないのである。
ってことを高っいところから10月頭に考えてたんだけど、NovelAI登場以降は己もPixivの検索汚染って形で露骨に被害を被るようになっちゃったから上のような言いきりはできない気がしてるんだよなぁ...
しかしながら、AIのイラストと在来型の迷惑ユーザー、無断転載とか加工師殿とか写真うp野郎とかの境界ははっきりしないのではないか?むしろpixivにおいては現状の規約に反していない以上AI絵師の方が優良とすら言える。やはり"現状では"AI絵師は絵師の前者的な意味合いを侵してはいない。
真面目に書くんであれば同人文化やコミッションの隆盛と絵師の発言力拡大の関係性とかを考察するべきなんだろうけどあいにく時間も資料も足りない。
インボイス制への反対運動なんかは絵師特権闘争の先鋭化した形の一つなんじゃないかと思う。
タイトル回収し損ねたが、AIイラストツールの発展によって「描く能力」の差が埋まれば絵師と非絵師間での階級闘争的な物が起こりうるよねってことが言いたかった。
では今後絵師はどうなるのかというと写真館とスマートフォンのような関係性に落ち着くのではないだろうか。単にアイデアをイラストいう形で出力することは誰にでもできるようになるだろうが、細部の整合性とかはどうしてもAIには難しいだろうからまともな絵は絵師に頼るほかない。これについても今後の技術発展次第だろうが
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