本編世界線(シリアス★)
何やかんやで夜中12時
屋上でスナイパーライフルを構える桜庭を、誰とも知らぬ人間のスタンガンが襲った。
そして同時刻。静まり返った廃屋には まふ。何でも屋として調査をしに来たのだが、何も無さすぎて違和感を覚えた。帰ろうとするものの異能が使えないことに気付き、刺客の手によって意識を手放した。
あらやだ偶然。そんな事をぼやく葵に近付ける刺客は居ないため、じぃっと目を凝らした。「……先生とまふちゃんか」瞬時に未来を視、眉間に皺を寄せた。「……わー」
「……此処、どこ」起き上がると 全てが変わっている。服は真っ白なワンピィスに、手と足には枷。薄暗い部屋にあるのは大きなモニター。そして目の前にいるのは…
目の前にいるのは、綺麗な男だった。モニターの向こうにはほぼ全裸の桜庭がガチガチに拘束されており、気を失っているようだ。「やあお嬢さん。いらっしゃい」極めてにこやかに、男は言葉を掛けるのであった。
「…君は、誰だい?」ニコリと微笑み返事をする。冷静に、落ち着いて。
「答える義務はないからね。黙秘しようかな。…君は梶井まふちゃんで合ってる?」
「…嗚呼、合ってるよ」真顔に戻り肯定する。
「ふふ、良かった。人違いだったら記憶を消さないといけなかったからねぇ」
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