推しへの愛を語る。
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白アザラシ (プロフ) [2018年8月22日 22時] 6番目の返信 [違反報告]NASAのX-29実験機。傑作低予算戦闘機F-5を大本として数種の戦闘機の使える部分を流用して生み出された低予算実験機。低予算を連呼しているがそれを感じさせないくらい元の機体からイケメンな方向に進化を遂げた。先述したとおり、前進翼の特徴はその不安定さである。不安定さを補うにはどうしたらいいか?それは単純に外部から打ち消すように力を加えてやればいいのだ。X-29には元の機体にはない部品、機首の横についている小さい三角形の翼、カナードが付いている。
そしてもう一つの大きな特色として、開発当時の最新技術である機体にかかる力をコンピューターで計算して絶えずそれを補正し続けることで、とても人間には飛ばせない不安定な機体を無理やり飛ばすCCVが使われている。またCCVの採用により「不安定さ」というデメリットが、そのまま「ありえない動き」ができるというメリットに変化したのである(他の飛行機にも同様に言えるが)。
細かい技術類はさておき、人間に操れない機械をコンピューターが自在に操るってとても浪漫がありませんかということを言いたかった。エリア88では主役を張っててめちゃめちゃかっこいいぞ。
白アザラシ (プロフ) [2018年8月22日 22時] 8番目の返信 [違反報告]ところ変わって北の国、ロシアのスホーイ設計局にて新たな前進翼機が開発された。ロシアでは戦闘機の曲がりやすさ、旋回性を重視するという伝統があり、その点に優れた前進翼の戦闘機が誕生するのは歴史の必然である。とまぁ御大層に書いたが、何故Su-47の出自は割と謎なのだ。もちろんロシアという国が秘密主義なのはさておき、本機の開発が始まったのは1980年代である。その開発期間中に現在のロシア連邦共和国の前身、ソビエト連邦の崩壊を挟み、その後の社会の大混乱を挟み1997年の初飛行にこぎつけた難産の子であるため、少なくとも俺の手に入る範囲にはまともな資料がないのだ。
よって俺に言えるのはこの飛行機めちゃめちゃかっこいいよ、ただそれだけ。お時間があればぜひ画像を検索してみてほしい。X-29同様の翼で構成された機体が真っ黒に塗装されており非常に映える。また、飛行性能も非常に高く、航空ショー等に頻繁に登場する。
しかしながら本機の開発は予算不足により頓挫、以降スホーイ設計局はPAK-FA、現在のSu-57の開発へと主軸を移した。世の中には図面が引かれただけで終わってしまう、水子の飛行機が山ほど存在する中で、難産とはいえこの世に生を受け活躍の場が与えられていることは本機にとっての幸運といえるであろう。