ーHumanoidー
メッセージ一覧
そこにあったのは、両の肘から先を無くした、貴方の姿。私は言葉を失った。なんとか、ベッドの脇の机にもたれかかる。
「やぁ。お見舞い?有難う〜」
「……ヴェレ。貴方は、何も思わないの?」
やっと口から出た言葉は、それだけ。知らなきゃよかった、それだけが漠然と生きている。
「……何もって、なに?」
……今思えば、ここでやめておけば良かったのだ。別に、なんでもないよ。その言葉で、終わりにしたら良かったのだ。
けれど、けれど。
「なにじゃあ無いわよ!あの女よ!あの女のせいで、貴方はこんな姿に……」
そこで私は己に向く異変に気付き、ヴェレを見てハッとした。
ヴェレの目は、何も映していなかった。
そして、何かを押し殺したような声で、ゆっくりと、不気味に私に問いかける。
「……ねぇ。一つ聞くけれど、あの女って、誰?それってスピシィの事よね?貴方にそんな呼び方が許されると思っているの?」
「あ、その……。」
「……もう、いいよ。貴方なんて、きらい」
ヴェレは、バランスの取れない体でベッドから降り、私の方へ近付いて来た。
「あ、いや!!来ないで!!!」
咄嗟に机の脇に置いてあった鋏を取った。
殺される、そう確信した。彼女は、もう鋏を使うことは出来ないというのに。
そしてヴェレは私に近付きーーー
深く、深く私に寄りかかってきた。左胸に重心をかけて。
歯が肉に、内臓に食い込んでいく感覚がわかる。そしてヴェレは吐血した。
そのまま、わたしにキスをする。
「美味しいでしょう。健康な食事を食べていた体の血液よ。これは、私の呪いだわ。」
ごぽり、ごぽりと、血の巡る音がする。その血は行き場を失って、体外へと排出される。
「私はね、あの人を愛していたの。だから両腕を失ってもなんとも思わないし、寧ろ、これがあの人が私を愛した証拠だと言うのならば、私は幸せよ。この痛みだって、なんともないわ。」
この時だけ、ヴェレの両目には、言いようの無い輝きを放っていた。
プレゼントをもらった子供のような、無邪気な輝きが、皮肉にも宿っていた。
そして、ヴェレの力が抜けた。……冷たい。
ヴェレの胸から鋏を引き抜き、ヴェレに抱きつく。服が汚れるのもお構い無しに。
からん、からん。鋏を投げ捨てた。酷く乾いた、鋏が発した最後の音。
「そんな、そんな……。あんまりよ……」
鳥の子 (プロフ) [2020年3月1日 2時]
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Valentina(ヴァレンティーナ)
年齢 15歳
性格 熱しやすく冷めやすい
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幼少期に虐待経験を持ち、人に触れられるのを恐れる。だが本人の口癖は、「人肌が恋しい」。親を「救えない馬鹿」と称し、常々嘲笑っている。自分に優しくしてくれる人間を好くが、少しでも自分の望みを満たしてくれないと知ると、急によそよそしく接する様になる。ヴァレンティーナ曰く、「愛さずに愛されようとする」人間はこの世で一番嫌いらしい。嫌いな物は人参と怖い人。死体愛好家の気がある。自己承認欲求は弱めだが、自己肯定感と自己啓発感は強い。
全体的に痩せ型だが、これは本人が「胃の中に何かが入っている感覚を嫌う」為。点滴と水で命を繋いでいる。
テストボイス
「ケチケチケチ、いいじゃん、それくらい」
「んふ、ふふふ、すいません、んふふ、貴方の顔、私のお母さんに似てて…。」
「へいへーい未成年だが私にビールをいっぱいくれーい。……冗談だよ。」
鳥の子 (プロフ) [2020年1月3日 2時]
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spisy(スピシィ)
年齢 16歳
性格 明るい
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いつも朗らかで笑顔を浮かべているが、実はとんでもないサイコパスでリョナラー。人の不幸を見ることが好き(死にかけている時とか、絶望しきった顔とか)主に精神的なショックを受けた時の人間の顔を好む。人懐っこい。けれどそれは只の処世術の一環であって、本人は自分以外の他人は心底どうでもいい。ただし不幸な人間は除く。口癖は、「かわいそう」だが、それはこれから死ぬ人間に憐れみ(同情というかなんというか)を向けただけであって、かわいそうと行った相手が事切れれば、直ぐに他の人間を探しに行く。スラム街暮らし(なので死にかけの人間がごろごろいる)。母国語の他に(敢えて母国は証さない物とする)日本語、リトアニア語を話せる。これは、世界の自殺率のナンバーワンがリトアニアである為。一見サディストと間違えられがちだが、リョナラーな事を除けば、スピシィは立派なマゾヒスト。被虐性淫乱症。他者に苦痛を与えられる事を好む。理由は、「痛いのに生きている感じがするから」だそう。笑顔で死にたがる。自殺幇助大好き人間。
鳥の子 (プロフ) [2020年1月3日 2時] 1番目の返信
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Mania・Melancholy(メイニア・メランコリィ)
年齢 23歳
性格 テンションの差が激しい
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テンションの差が激しいどころか、躁鬱病持ち。躁状態の時には誰もにハグとキスをした挙句、レイプまで犯そうとし、刑務所で服役していた。躁状態の酷いときには、刑務所の檻を抜け出して、見張り台で一晩中踊り狂っている。それを看守に何度も目撃され、現在では手足を鎖に繋がれている。けれどそれすら引きちぎろうとするので、今は精神病院で、隔離された部屋にいる(隔離されてはいるが、日当たりがよく、風通しも良いので、精神病棟の中でもかなり優良物件。恐らくメイニアが変な気を起こさないためだと思われる。)。最近は何かと死のうとする。鬱状態の時は、それはそれで死のうとするし、自分の首を絞めて、脳を低酸素状態にして快楽を得る、と言った方法で自 慰を繰り返す。看護師にも襲いかかろうとするし、過去に看護師が何人かレイプされている(そして最後には首を絞められて死んでいる)。この看護師の話は数年前の事で、今ではその病室には看護師どころか、誰も寄り付かない(メイニアの存在すら無かった事になっているし、戸籍も恐らく残っていない)が、唯一、まだメイニアが躁鬱病を発症していなかった頃の友人だけは、その病室に足繁く通っている。ブレッサリアンで、呼吸と太陽光だけで暮らしている。元々ベジタリアンな上少食だったので、ブレッサリアンになるのはそれほど難しくは無かったとメイニアは言っている。(病室に誰も寄り付かなくなった為、御飯が提供されなくなったのも原因の一つだとメイニアは思っている)。御飯が提供されなくなったのも、病院に居着かれて、いつ脱走するかと気を揉むよりかは、そのまま死んでくれれば良いと病院側が思った為。けれど、メイニアはブレッサリアンになったので、病院の計らいは失敗した様だが。友人は病室の窓を開けて、太陽光を部屋に取り込んでくれる。ブレッサリアンである彼女にとって、友人は本当の意味で生きて行く上で欠かせない存在なのだ。友人がいなければ彼女は死ぬ。太陽光から発生するエネルギーを吸収することが出来ずに、死ぬ。ブレッサリアンになってからは躁鬱の発作の頻度が減ったとの事。だが完全に無くなったわけではないので、ゆるゆると付き合っていくつもりだとメイニアは話している。
鳥の子 (プロフ) [2020年1月3日 2時] 2番目の返信
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Mary・An(メアリー・アン)
年齢 23歳
性格 優しい(?)
詳細
メイニアの古い友人。それも、メイニアが躁鬱病を発症していなかった頃の。優しい。ので、メイニアの欲求不満を解消してあげていたりする。実質メイニアの保護者。最終学歴は日本で言うところの小学ニ年生。基本的な道徳観や倫理観は備わっているが、学校の教育を然程受けていない為(国の指針に合った教育をされていないため)様々な視点から判断を下すことが出来る。人に物を教えることが上手い(最終学歴は小学二年生だけれども)人望はそこそこ厚い。両親、親戚の類は既に皆死んでおり(父は酒の飲み過ぎによるアルコール依存症→急性アルコール中毒、母はメアリー自身が殺した)(母から虐待を受けていた為)、天涯孤独の身。ひっそりと生きてきた為、恐らく今この世で彼女の存在を知っているのはメイニアのみ。仕事は不明だが何故か金持ち。けれど怪しいお仕事ではない。マジで謎。基本的に他者に気分を害されても、また危害を加えられても、基本なんでも許すが、特段本人に慈愛の心がある訳ではなく、ただ「ここで自分が許さないことによって事が面倒になったらいやだ」と言う思考から許している。自分以外の人間が傷つくことが何より嫌い。そして顔がいい。パンセク。
鳥の子 (プロフ) [2020年3月1日 2時] 3番目の返信
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