かかかべうちちち
メッセージ一覧
どすこい梅干し太郎 (プロフ) [2023年4月23日 21時] 2番目の返信 [違反報告・ブロック]黄金色の夕日に照らされた小麦畑みたいな、ときどき光の当たり具合できらきら光る金髪。綺麗、だなんて言葉じゃ表現できないくらい美しいんだけど、それを表す言葉はこの世に存在しないのかもしれない。そう思ってしまうくらい、僕の目に彼は魅力的にみえた。陶器と間違えるくらいに白くてつるりとした肌。今は見えないけれど冬の空を嵌め込んだみたいに澄んだ涼しげな目も、それを縁どる長くて鋭い睫毛も、彼の浮世離れした雰囲気を助長させる。ふわりと揺れるマフラーがさらに儚さを演出して。部分でみればふっと消えてしまいそうなくらい脆く夢のようで、けれど体つきはしっかりと男を感じる体格。屹然とした振る舞いは、彼のルックスに相応しい。随分と高い身長、そこからスラリと伸びる手足。頭のてっぺんから足の指先、髪の一本々々、吐いた息まで僕は愛している。愛していると何度も言いすぎたせいでこの言葉の価値は低いけど、今この瞬間そんなことはどうでもいい。彼が存在しているという事実だけで僕は歓喜に体を震わせてしまう。……でも、彼は完璧では無い。アレさえなければ、完璧なのに。悔しくて悔しくて僕はたまらない。どんなに値札にかいてある数字が大きい絵画を台無しにしてしまうことよりもったいない!
瞼を閉じて微動だにしない彼は本当に作り物みたいだ。僕は彼を壊さないように、そっと傷跡に触れた。
どすこい梅干し太郎 (プロフ) [2023年5月7日 19時] 4番目の返信 [違反報告・ブロック]「あの……すきです、付き合ってください」
震える声で伝えたその言葉。
声が小さすぎたかな、それに裏返っちゃった。
教室には、二着のプリーツスカートが風に吹かれている。ぱらぱらと髪が揺れた。
控えめに、言いづらそうに。けれどハッキリと。
現実は無情だ。漫画の中みたいに現実は上手くいかない。
「えーと。わたし達、話したことないよね?しかもわたし彼氏いるし……。ごめん、無理」
一瞬で散った初恋。
迷惑そうな顔をしながら、ピシャリと扉を閉めて出ていった彼女。
ぼろぼろこぼれる涙も漏れる嗚咽も、意に反して止まらなかった。野球部の掛け声がこの教室まで届いている。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
ああたしか、あの子の彼氏って野球部だったっけ。