何千という、何万という、いつか生きていた屍に我々は立っている。そしてまた、我々の屍が、未来の我々を支えている。
屍が、この国を支えている。
意味はなかったかもしれない。間違ったかもしれない。たしかにあの頃の我々は「悪者」だった。だけれど。
国のためにと、我々のためにと、一心に命を捨てた兵士たちを、誰が罵ることが出来よう。誰が、誰が悪いと言えるだろう。
彼らはまさに、善良で誠実な兵士であった。
乾杯しよう。彼らを讃えよう。そして、追悼しよう。悲しもう。善良な兵士を失ったことを。
未来なき彼らに、いつか光が舞い降りる日まで。