エナドリ決め決めさんのボード
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c (プロフ) [2023年7月12日 21時] [固定リンク] [違反報告・ブロック]日に焼かれ赤くなった頬に、汗が伝う。空には雲一つなく、青空を背景に太陽が私の真上にいた。今は7月の8時40分、朝だ。
本来なら一昨日から夏休みなのだが、私には部活という物がある。そのせいで、こんな異常な暑さの中を行くハメになっていた。
(ああ、もう帰りたい)
部活は楽しいし、話せる人もそこそこいる。しかしながら、あまりにも頻度が高過ぎるのである。なんなら今日で6連勤、そろそろ同じ顔を見るのが嫌になってきた。
ふと、足を止める。そろそろ聞こえてくる位置だろう。
「おーい、さっちゃん! 」
後ろからいつもの声が聞こえた。振り返ると、そこには一人の少年がいる。彼は私の幼なじみで、同じ部活に所属している仲間でもある。結構気が合い、登下校ぐらいなら話す事があった。彼は友達も多くおり、友達のいない私にとっては話しかけてくれる事が奇跡みたいなぐらいだった。何で私に話しかけてくれるの?と聞いても「話したいから」と返される。
私と話して何が楽しいのだろう。
そんな彼に「おはよ」と軽く挨拶し、いつもの雑談が始まった。
「なぁ、今日のニュース知ってる?」
セミの音が止むその瞬間、彼の声が響く。
「え、知らない。何かあったの」
そう聞くと、彼は「そういえばお前テレビ見てないんだったな」と笑う。
「最近、連続してこの辺で行方不明者が続出してるんだってさ。
無差別に色んな奴がいなくなってて、今日で12人目らしい」
「....怖いね」と思った事を口にした。
彼はさらに語り続ける
エナドリ決め決めさん (プロフ) [2023年6月24日 8時] [固定リンク] [違反報告・ブロック]https://picrew.me/ja/image_maker/41046/complete?cd=ddnfWcYcjW