とろろきそばのボード

とろろきそばのプロフィール | 発言 (とろろきそばの最後の書き込み: 「初めまして、この度は...」 @とろろきそばのボード [2018年11月10日 16時] )
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メッセージ一覧

突然のコメント失礼します。鉤樟きすいと申します。作品のコメント欄に書き込もうと思いましたが、そこに収まりそうになかったのでこちらにコメントしておきます。

占ツクという、学生(特に小中学生)がユーザー層のほとんどを占めるこのサイトにおいて、私の持論はとてもマイノリティーでした。
「改行しないと読みづらいよ!」にはじまり、「『ドキッ……』『(暗黒微笑)』そして『スラッシュを積極的に使って分かりやすく!』」などのあり得……いや、他のサイトでは見かけない目新しい「小説の書き方」論を展開する書き手の方が大多数を占めます。私がかろうじてピクシブやなろうに離脱しなかった理由は、このサイトの表記が分かりやすく、私が夢という新しいジャンルを知るキッカケを与えてくれたサイトでもあったからです。

そんな厳しい状況の中で、「頭のいい文章を綴っていて、なおかつ胸キュンできる素敵な夢小説」に出会うことは砂場に落ちたコンタクトレンズを探すよりもなお難しいことでした。
そんな折に出会ったのがあなたの小説です。
はじめの「小説の内容説明」の文字の詰まり具合と、軽妙なギャグセンスに、本文を読む前に「あ、これは『当たり』の小説だな」と直感的に悟りました。そしていざ読んでみるとこれがもう信じられないくらい心がときめいて口角が自然に上がってしまう代物で。

スイ (プロフ) [2018年10月27日 23時] [固定リンク] PCから [違反報告・ブロック]

轟というキャラクターの外見ばかりを見て、妹、あるいは幼馴染設定にさせ、夢主に惚れるだけの対象にする。そして夢主も轟からの愛を困惑しながらもゆっくりと受け入れていくだけで、どの夢主も彼に内包された重く、苦しい過去をまるごと包み込んで癒してやることができない。病むほどの愛も夢主はただ怖がるだけで、轟はまるでヴィラン役。「愛されたい」という書き手側の独りよがりな欲望ばかりが先走って「相手のことを愛する」ということをまるで考えていない轟オチの小説たち。そんな小説についた「作者さんの文才が凄いです!」という頭わる……びっくりするようなコメントの数々。
そんな小説たちに飼い慣らされてきた私にとって、あなたの小説は希望の光を見せてくれたといっても過言ではありません。
「年下設定の方が萌える」という見えないしがらみを振り切って、小さな頃から轟を見守り、そして自分が進んで相手に無償の愛を与えつづける。
いちばん轟が報われる夢小説だなと感じ入りました。そして、轟の父・炎司を過剰に「敵」扱いしないことも。
夢主の笑顔に一目惚れしたなんてしょうもな……凡庸な設定でなく、これなら轟が夢主を好きになって依存してくれるのも当たり前だ、とうなずける精緻な構成。そして、依存する轟を怖がらず、過去の傷もも含めてまるごと愛してやるという愛の深さ。共依存という対等な歪みの愛。
ここまで惚れ込んだ小説に、そして夢主に出会うのは久しぶりです。非常にいい思いをさせてもらいました。改めてお礼を申しあげます。

スイ (プロフ) [2018年10月27日 23時] 1番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

そして、中原中也の「春日狂想」、依存に関する論文などをさらっと引いてものを書けるということは本当に素晴らしいです。
最近の小説として、「自分はこんなに調べて知ってるんだぜ」ということを誇示するような物語が多いそうです。ですが、本当によい作家は、調べることは膨大でも、その情報を「使うもの」と「使わないもの」にさっくり分けて、読み手が作品を読むにあたって要らない(うっとうしい)情報は潔く捨てられるとも聞きます。
前述したように、文豪の詩をさらりと引いてくるセンスからしても、あなたの知識量はかなりのものなのでしょう。ですが、その知識を小説を書くにあたって巧く削ったりねじったりして「読みづらくない小説」「分かりやすい小説」に嵌め込む手際には感服しました。
論説文や新書の内容のような、ひたすらな硬度を持った文章を書くことは、ある程度の知識と経験があれば可能になります。ですが、それを軽快さ、テンポのよさ、そしてキャラクターの愛と絡めて綴ることは非常に困難です。それをなさっているとろろきそばさんには尊敬の念しか湧きません。
今は更新が滞っているようですが、私はあなたの書いた文章に出会えただけで幸福です。書くということは大変なエネルギーを要します。あなたが楽しんで書ける程度に綴ってくだされば、私はもうそれで十分です。
素敵な小説をありがとうございました。寒くなっております。どうぞご自愛ください。それでは失礼します。

スイ (プロフ) [2018年10月28日 0時] 2番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

初めまして、この度はご丁寧なコメントありがとうございます。こちらの機能に気が付いておらず先程拝見致しましたので、お返事遅くなり申し訳ありません……。
凄く細かいところまで見て下さっていてこちらこそ本当にありがとうございます。
今までは短編を友人にプレゼントするくらいでこういった媒体で不特定多数に向けて公開するのが初めてでして、そんなにも評価して頂けてとてもとても励みになります。
占ツクは何となく辿り着いて、自分の読みたいものが見つからず、ならば自給自足するか…と軽い気持ちで書き始めたのがきっかけです。確かに鉤樟きすい様の仰るようにこちらは非常にライトなお話が多いように感じます。感動の閾値が上がるのは悲劇なのかな、なんて感じていました。かといって1からホームページを制作する熱量もないのでこちらでゆるゆるとぬるま湯に浸かっていた次第です。
私は遥か昔に大学まで卒業してしまいもはや学生ではないので、学生さんの多い此処ではアウェイだな〜と感じていました。しょんぼり。ですので自分の年齢も考慮してあのような設定で、あのような雰囲気のお話に仕上りました。
轟くんに関しては、5歳〜15歳の甘えたい盛りの少年があのような育ち方をしてまともになる訳がないんですよね…。原作ではさらっと天然ちゃんに移行していますが、顔面に大きな火傷があるのも愛着障害の傾向があるのも私にとっては付加価値でしかないと思います。
そんなそんな1番報われるだなんて!恐れ多いですが、とても嬉しいです。
不定期更新になりますが秋の夜長のお供にでもお付き合い頂ければ嬉しいです。
コメント本当に嬉しかったです。宜しければまた是非お話してください。鉤樟きすい様もどうぞお身体ご自愛下さいね。

とろろきそば (プロフ) [2018年11月10日 16時] 3番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

返信ありがとうございます。もしかしたら定型文として打たれたのかも知れない「またお話してください」を真に受けて返す刀で返信してしまえと思い立った次第です。
「慈悲深き純白の悪魔」を拝見しました。
ともすれば中身が希薄な印象を読者に与えるリスキーさを持つ微妙なメタ要素と、占いツクールでは王道の「美人同級生と、人気キャラクターランキング1〜2位の有精卵らの三角関係」を確かな表現力と感性で新たな味に仕立てていて、思わず舌を巻きました。「美人」という設定も一歩踏み外せば「なんでも笑顔で落ちると思うなよ、○○くんをキャラ崩壊させんな」というツッコミが入る対象になってしまうのですが、あぁ、この主人公は本当に色々素敵なひとなんだなぁ、と素直に納得できたところも良かった。主人公が素敵な夢は大体素敵です。
また、ご都合ご都合と強調なさっていますが、「ご都合」という自覚があるからこそあなたの物語はラインを踏み外さないのでしょう。きっと、自分の作品に対して「ご都合」というメタ認知がない書き手の方は、結論から入ってしまい、細部のディテールまで目が行き届かないのだと思います。「個性事故で○○くんが子供になっちゃった!」という話に対して、考え切れていない書き手の方は「じゃあ、相澤先生は試したの?」「その敵は具体的にどういう奴なの?」と聞かれたときに弱いです。それが、悪い意味での「夢小説感」を読者に与えてしまい、「ああこれは所詮公式が作ったんじゃない紛い物だった」と醒めてしまう。けれどあなたの作品は、ご都合にもちゃんと色を塗っているから、「相澤先生の個性は効かなかったよ」「呂理 痛っていう敵にやられたんだよ」ときちんと説明がなされていました。だから、読者は余計な物語の矛盾に心を醒ますことなく子供の彼らを天使さんになって愛でることができるんですね。こう書くといかにあなたの物語が秀逸かが分かり、改めて尊敬の思いが湧きます。

スイ (プロフ) [2018年11月11日 13時] 4番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

(追伸)私事になりますが、私は緑谷のファンです。彼に関する話なら、ドラマCD、スピンオフ小説、ヒロアカCPの二次創作となんでもかんでも手当たり次第に読みます。
ですが今回あなたの作品を拝見したとき、初めて二次創作で「あ、ホンモノの緑谷がここに生きている」と思いました。前述したような「二次創作感」からどの作品もどこか脱出できないでいたのにもかかわらず。あなたの描く緑谷はホンモノの呼吸の匂いがしました。
「僕はここで割り込むほど無粋な男ではないし、帰ってオールマイトの特番を見るんだ。べつに寂しくなんかない」というところに一番ぐっときました。
天使さんに手を伸ばせるほどの勇気があるわけでもなく、それは無粋だという自覚だけはあって、高嶺の花より手の届くテレビのヒーローを選んでしまうけれどやっぱり「べつに寂しくなんかない」と胸中で呟いてしまうくらいのいじましさは持ち合わせている。ああ、いいな、と素直に好ましく感じました。

スイ (プロフ) [2018年11月11日 13時] 5番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]
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