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怪談レストランDS裏メニュー百選より...
［あつい、あつい、あつい...］
ある日、僕はお母さんと、車でスーパーに行っていた。
そこの駐車場は、屋根が無く、冬でも暑かった。
そして、今は帰り際だ。でも、絶対あれだ。お母さんは...
「あ、いけない!お化粧と大根買ってくるの、また忘れた!」
そら、いつもこうだ。何かを買い忘れて、これにしようか、
あれにしようか、って迷って、結局1時間も待った事がある。
僕は、買ってきた新しいマンガを読んでいたから、後ろに...
子供が居るなんて、知りもしなかった。
15分位経っただろうか、後から変な音がする。
そして、そこには、3歳位の子供が居た。きっと車を間違えたんだろう。
「君の車、ここじゃないけど...」
「ここだよ。」
「だから、ここじゃな...」
「ここだよ。」
「だから、ちが...」
「ここだよ。」
僕はあきれた。だって、ずっと「ここだよ。」しか言わないんだもの。
また15分位経っただろうか。段々暑くなってくる。
あつい...
ペットボトルのジュースは、もう無かった。
あの子も、「あつい、あつい...」って言ってる。
ジャンパーを外そうとしても、引っかかって脱げないし、
ドアも、うんともすんともしない、
そして、あの子が言い出した。
「暑い、暑い、暑い、暑い、暑い、あつい、あつい、あつい、あつい...」
うるさいなぁ...
でも、意識が無くなってくる。もう駄目だ...
しかし、お母さんが戻ってきた!でも、後ろを振り向くと...
「おまえだけずるいぞ!」
そして、僕は意識を失った...
★＋何－★ (プロフ) [2010年7月31日 10時]
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