とまとぷりっつ@引退のボード
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むかし、むかし。
形式美で始めるならまずこう書き出すべきだろう。
これは、いつかの世界、いつかの時間軸の、あったかもしれない_幻想@ものがたり_。
全てを飲み込む、「皇帝」の座を巡る闘いの話。
世界には大きくわけて2種類の【派閥】があった。
魔法を使える種＿モンスターと、それに属する者たちの派閥。
魔法を使えない種＿ニンゲンと、それを擁護するモンスターの派閥。
そしてその2種の派閥の仲を取り持つ存在＿
初代親善大使の名を冠したその派閥は、ドリーマー派とも、中立派とも呼ばれる。
過去に何度もモンスター派とニンゲン派は戦争を繰り返しており、中立派が暗躍・仲裁しなければ星ごと壊滅していたような事案がほとんどだ。
その戦争の半数は領土を巡る問題であり、全員が魔法を使える、つまり少数精鋭のモンスター派と人口重視のニンゲン派では必要な領土の大きさが違う。
その問題がいつまで経っても、改善されなかったのだ。
だが、今のモンスター派を治める皇帝、サンズことケチャップは中立派寄りの穏健派だった。
ニンゲン派とも積極的に会談を図り、かくて二派閥の間には一時の平和が流れていた。
ケチャップが暗殺される、その日までは。
とまとぷりっつ@引退 (プロフ) [2023年7月1日 19時]
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