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「ぐっ……!」息を詰める
骨を砕くように何度も突き刺す。
声を殺して耐える
やがて手のひらを刃が突き抜ける
唸るような声を漏らす
反対の手も、同様に。しかし、ミアカは逃げない。
逃げればいいものを、という目でミアカを見る
「……いい加減にしてくださいよ」シリンが無理矢理ミアカを自分から引き剥がそうとする。「もう諦めてくださいよ、やめてくださいよ。見限ってくださいよこんな僕のことなんか!!」
苦しそうに痛みに耐えるように千秋は表情を歪める
「どうせ同情なんでしょう? 貴女なんか嫌いだ!!」「私は、ただ好き、好きなんです。好きなままなんです、シリンさん」シリンは千秋の腹部を苛立ちに任せて切る
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