** 2019年9月13日 0時 /** 2019年8月3日 0時 /おりちゃ5 2019年7月13日 0時 /おりちゃ4 2018年8月11日 13時 /** 2018年7月11日 0時 /** 2018年6月22日 10時 /** 2018年6月6日 22時 /** 2018年5月26日 10時 /おりちゃ3 2018年5月19日 22時 /── 2017年9月13日 16時
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「だから何?」
「こじつけ、なんかじゃ、ないっ……」
「どこが」
「っ……」言葉に詰まる
「結局自分で堕ちたんでしょうに」
「……それがどうしたの?」
『っ……』言葉に詰まる
「あなただって、無視したのに、あなたの痛みに配慮する義務ある?」
『……』目を伏せる
また刺す。
おりちゃ5
景色は変わらない
『……ほんとうに、リアなの?』
「リアはリアだよ」
『……』むう、と息を吐き出す
「リアだよ」
おりちゃ4
高城はもうぴくりとも動かない。桃花に手酷い言葉だけをこびりつかせて、死んだ。*翌日、ニュースで男性の惨殺体が見つかったというニュースが流れた。男の名前は高城理緒。公務員。顔は悪いが、生活保護の不正受給などを何度か摘発していたという。前科はない。面識のあった人々のインタビューはこうだった。「顔は怖いけど、いい人でしたよ」「人って見た目じゃないんだなぁって思っていました」「我々の仕事としても、非常に助けられていました。彼が亡くなったことは誠に遺憾です」
「いやー、まじ桃花が泣きながら帰ってきた時は何事かと思ったけどさぁ。ま、何事もなさそうでよかったよ」「………うん。ごめん。」ニュースを見ながら、桃花は組織のメンバー達と会話をする。何があったのかは言っていない。別に言うほどのことも無い。ボクは断罪人、ボクは傲慢に愛された、ボクはこの組織のリーダー。誰かに心配をかけることはしたくない。「………」重苦しい溜息を、吐き出した
ニュースは淡々と残酷な事実を流していった──(終わりでいいですかね)
(ですね)
end
「……何か言い残すことはないか?」首筋に鎌をぴたりと当てて問う。
「……ねぇ、よ…」震える声で言う「響が、死んじまってるのに…残す言葉なんか、ねぇよ」
「なら、いい」鎌を振り下ろすと、ごとりと暁の首が転がる。「せめて、来世は幸せに生きろよ。守りたい者のために、血に染まるのではなく」アイラは誰にともなくそう呟いた。
死体となった暁と響は、何も答えない
アイラは振り返ずに帰った。──End
シリンの腹に突き立てる。シリンは顔色一つ変えない。「僕を殺したいなら心臓か頸動脈をおすすめしますよ」こんな風に、とナイフで千秋の首筋をなぞる
千秋は顔を顰めるのみで、悲鳴などは一切あげない
すぐにころすつもりはないらしく、シリンがつけた傷は浅い。今度は丁寧に指を一本一本あらぬ方向へ折っていく
呻き声を漏らすのみで、出来るだけ声は押し殺している
手のひらを刺す(上に)
「いいですよ、大丈夫です、昔のことですから……」
「……昔のことでも、癒えない傷はあるだろう」
「……っ」お腹を抱える。痛みはない。もうないはずだが……
「……大丈夫か?」
「う、ふ、うっ……」必死に嗚咽をこらえている。(上に)
「書類はある程度片付けますから、少将は休養するように」
「わかった……」
「休まないと奥様にチクります」
「やめろ、それだけはやめてくれ。吹雪には言うな」
「それは少将の態度次第ですね。治らないうちに仕事始めたり、仕事回せとか言い出したらチクりますからね、容赦なく。この折れたペンに誓って」
おりちゃ3
が、そこでアイラが倒れる。「手刀痛いですねぇ……」そう呟きながら叩き込んだらしい手を振るのは、首を折られたはずのシリンだった。
「っ!?なん、で……」響が呟く
「……やはり残ったのは貴方たちだけですか。僕が生きているのが不思議ですか?言ったはずですよ、死神って。罪を償うまで、死ねません」
「………」響は何も言わずに見つめている
「このまま僕たちから逃げ続ければ、貴方たちもこんな存在になる。──本物の、死神に。嫌なら大人しく刈られてください」アイラを背負う。(上に)
──
「うん……」見送る。
「……うん!」セイムは涙を拭って笑顔で答え、消え行く淕空を見送る。
頬に手を伸ばす
「ぁ……」消えた体温を握り込んで胸に当てて……セイムはそれから顔を上げ、歩き始めた。(終わり……でいいでしょうか?)
ありがとうございました
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