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「孤児……」目を見開きぽつりと呟く
「ああ。で、まあ居た孤児院はろくでもないとこでな……」トラウマの大半はそこでの記憶だ、と苦笑する。
「そうでしたか……」なぜかスナも辛そうだ
「……どうかしたか?」首を傾げる。
「な、なんでもないです」慌ててクビを横にふる
「まあ、未だあるがな」苦笑する。
「……」こくんと頷く
「そうだな……俺は、孤児院に火事が起きたときに逃げ出して、義兄弟に拾われたんだ。そのあと学校に行って……虐められた」また話していく。
「そんな……」驚いている
「結局抗えずに虐められて、それを義兄弟に庇われて……あいつは死んだ。即死じゃあなかったのが、酷い話だ」肩を竦める。
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