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音につられるように線路の上にたつ。俺みたいなやつは龍空と居る資格もないし、必要ない。
「踏切か……さすがにいないよ、な……!?」ま、は、意味わかんねぇ、おま、何やってんだよ?!?!「んのっ、馬鹿彪人!!!!」
『…』電車が見える。踏切の音しか聞こえない。
「いてぇのに、さぁ……!」勢いよく駆け出して、踏み切りに飛び込む。……やばい、電車が近すぎる。「頭冷やせこのクソ野郎!」押し倒して、線路の間に寝かせる。……無事に済んでくれよ。
『…離せ』電車は何事もなく通りすぎた。彪人は暗い顔をしていて表情はわからない。
「うるせえ、帰るぞ馬鹿!」離すわけないだろクソが!
『…離せっ!!!』手を振り払う。
「はあ? 何逃げようとしてんだ、ふざけんなよ!」あのさあ、死ぬとかマジでやめてくんない?
『お前に関係ないだろ!』突飛ばし龍空から離れる。
「関係ない訳あるか!」腕を無理矢理つかんで、踏み切りから離れる。……はあ、どうするかな、説得できんのかこれ。
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