129
「……」死人の骨を砕いている。
「見せしめにします」既に血塗れの死体を氷槍で貫き、宙に浮かせる。
「はい。『彼岸花』」大小様々な氷槍で穴だらけにし、氷を赤く染める。
「ふむ……『断罪』」原型を失った死体を磔にする。
「ああ、そちらも使いますね」涼が殺したほうも浮かべる。
特に気負う様子もなく、淡々と死体を壊していく。「『アイスメイデン』」
「キマイラも使いますか」淡々と、物を見るような目で呟く。
「ええ。見せ付けておけば減ります」片方をバラバラに分解し、メイデンでボロボロにした死体と無理矢理結合させる。
「まあ、十分でしょうか」残ったキマイラは臓物をぶちまけ、散らかしておく。
「本当はさらに潰しても良いんですがね」怨嗟を漏らさせても、と冷えた目で言う。
ユーザ登録画面に移動