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「……理由ならもう、あるのかもしれません……」小さく呟き、キミカはリアを抱きしめた。
「あるの?」なら良かったね、とリアは頷く。
「ん……まあ」なでなでとする。
「んー?」不思議そうに首を捻る。
「まあ……私がわかっていればいいんです」なでなでと繰り返す。
「そー?」それならそれでも良いよ、とリアは楽しそうに言う。
「ん……」かわらずリアを撫でていると、エルリダとカルナが戻ってきた。
「あ、おにーちゃん達おかえりー!」明るくそう言い、リアは二人に手を振る。
「おう」軽く手を挙げて応じるエルリダ。
「楽しかった~?」相も変わらず能天気そうに言う。
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