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何かを恐れるように震えながら伸びた手が、東暁の裾を捕まえようとする。
「……味方の時に、その言葉を聞きたかった」東暁はそう呟くと独房の中にもう一度入り、紫淋の泳ぐ手を優しく握る。
触れた体温に安堵したのか、涙をぼろぼろと流す。
「……泣かないで下さい」僕も辛くなります、と紫淋の頭を撫でる。
「……やさしい……やさしい……やさしい……」噛みしめるようにそう繰り返す。
「僕が、俺が優しいだなんて……」それは間違いですよ、と東暁は呟く。
「やさしい……」手を握り返す。微かに震えていた。
「、……」何も言わず、首を振る。
「やさ……」そこで言葉が止まり、微かに痙攣が強まる。
「、紫淋くん？」痙攣に不信感を抱いたのか、そっと首筋に手を当てる。
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666 (プロフ) [2017年6月7日 0時] 2番目の返信
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