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「そういえば藜兎さんって、高校は出てるんですよね。大学には行ったんですか?」サイがふと口にする。
「ん、まあ……一応、通信で」外には簡単に出られないから、とのこと。
「あ、なるほど」通信……ありかもしれない、などと呟く。
「そうそう安全を確保できないからな……」呟き、首を振る。
「ふえ? 通信教育もだめですか?」首を傾げる。
「ハッカーが居る」俺はまずまずの操作しかできないから考斗に頼る羽目になるんだ、と溜息を吐いた。
「は、ハッカー……」すごいですね、としか言い様がなかった。
「おかげさまで俺はプログラミングまで学ぶ羽目になったんだぞ……」疲れて居るようだ。
「うわぁ……」通信教育はやめようと心から誓った。
「授業中に介入してくるんだ……」ストレスが溜まるだけだ、と呟いている。
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