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『零斗は洗うの早いね』顔を洗い、零斗が洗い終わったので体を洗う。
「ん、まあな」顔を洗い始め、癖だ、と呟く。
『癖かぁ…』俺も早く洗えたら楽なにのなぁと呟く。
「はは、その内出来るさ」意識していればな、と苦笑交じりに言う。
『…何かごめんね?』聞いちゃいけなかったかな、何て思う。
「んー?」何のことだ、と努めて普通に尋ね返す。
『いや、タブーかなぁって思ってさ』だからごめん、と頭を下げる。
「タブー、なあ」そんな事を言ったら俺は地雷だらけだ、と零斗は苦笑する。
『それでも気にはするー』湯船に浸かり零斗を抱き締める。
「……ありがとう」気にしてくれるだけでも嬉しい、とのこと。
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