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(カルナ×エルリダ、アイオ×ミーナ、キミカ×リア(?))
「あー、まあ取り敢えず……ごめんなアイオ。俺達ちょーっと気ぃ抜いててさ」「解った、良いよ。リアも言ってるし気にしないことにするから」カルナとアイオは二人で話を付けたらしい。
ほっと胸を撫で下ろすリーダときょとんとするキミカ。「アイオ、ちょっとリーダのところに寄ってくれる?」運ばれることで諦めたミーナがそんなことを口にする。
「ん、はあい」アイオは素直に頷くとアルミナを抱き抱えたままエルリダの傍に近寄る。
「え、と……姉上?」するとミーナはリーダの前髪を払い、不意にでこぴんをした。ぶん、とでこぴんというには硬質な音がした。
「あちゃー……いたそー」リアはそう呟くとキミカの背中に引っ付き、抱っこして、と強請った。
「ん、いいけど」お兄さんの方じゃなくていいの、と問いながらも抱き上げる。エルリダは額を押さえて踞っている。ミーナはそれを目を細めてエルリダを見、不機嫌さを露にリーダ、と呼び掛ける。「心配したんですからね」
「あにいはおねーちゃんとデキてるからリアはキミカお兄さんでいーの!」リアが入り込む隙間なんて無いからね、とのことである。
「へぇ」の一言で流すキミカの順応力にエルリダは目を剥いた。
「あはは、この屋敷に居るカップルは色々と凄いよなぁ……」……カルナは色々と現実逃避をしている様子だ。
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