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邦彦×鋼稀
「んじゃ、準備するかなー」鋼稀が立ち上がったのに続いて青良も立ち上がる。
「ん」邦彦もついて行く。
「じゃあ俺は青良兄ちゃんとホットプレート出してくる!」涼斗はそう言うと、上機嫌で物置の方に向かう。
「ふふ、大勢で食事は久しぶりかも」ホットプレートかぁ、懐かしいなどと言う。
「ふーん? 合コンとか行かねーの?」鋼稀は冷蔵庫を引っ掻き回しながらそう尋ねる。
「行かない。友達は欲しいけど、恋愛は面倒そうだからねぇ」そのせいもあって友達あんまりいないんだけど、と自爆している。
「? これは恋愛じゃ無いのか?」違うのか? と本当に解らないようで鋼稀は首を傾げている。
「こっ……鋼稀に対して抱いてるのは、そりゃ……恋愛感情……だけど」他は違うのーっ、と真っ赤になりながら反論する。
「? ? ?」恋愛がひとくくりに面倒臭いわけじゃ無いんだ?と理解できていない様子。
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