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「せやから大丈夫やで」撫でながら言う
「だいじょうぶ……」ぎゅう、と抱き締める。
「おん、大丈夫。」抱きしめ返す
「……きもちわるいよ……やなこと、たくさん、おもいだした……」泣きそうな声で言う。
「……ごめんな」撫でながら謝る
「あいつら、ぼくに……くすりを、もったんだ……きょうせいてきに、はつじょー、させて……いやなのに、きもちよくて、きもちわるくて……っ」ぽつぽつと口にする。
「海知……」無理に口にせんでえぇよ、と優しく背中を撫でる。
「ぼくはっ、ぼくはあんなの、あんなこと、いやだった……! いやだったのに……っ!」ぶるっ、と体を震わせる。
「……海知」ぎゅ、と強く抱き締める
「なんでぼくはっ、ぼくはなんでにげられなかった……っ! きもちいいだなんてかんじたくなかった、あんなこと、ぼくは、なんで……っ、なんでっ!」頭を抱える。
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