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(出会い目的の書込は法律で罰せられます→ルール)

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流行りに乗ろうかな

悠誠 (プロフ) [2018年7月4日 8時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

ソラ「きょうじゅが、『ゼミ生とのみかい』とやらにさんかしてから、「わーーさび……ねーーりねーり雪見だいふく…」とうたいながら ねりわさびをだいふくにちゅうにゅうしている。」
真白「ロシアンルーレットでもさせられたのかな、ゼミ生やるなぁ」
ソラ「くうほう などない。100ぱつ100ちゅうの『濃縮還元サブマシンガン』だ。」
真白「殺意高いなゼミ生にげて!?」

悠誠 (プロフ) [2018年7月14日 10時] 8番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

幸葵「エクスタシーおじさんとはその後大丈夫ですか?絡まれたりとかは」
真白「ああ、雪人さんのことですね!この間お話ししてちょっと仲良くなりました!」
幸葵「仲良く?」
真白「はい!待ち合わせ場所で待ってたら『まーーしろっ』って『牧野』の音程で言って首傾げられた瞬間顔面本の角で殴るくらいには!近年稀に見る苛立ちで僕も驚きました!」

悠誠 (プロフ) [2018年7月14日 11時] 9番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

乾「ソラの前に色んな種類のTシャツを置いて、自発的にどれを取るかという実験をしたんだ。そしたらゼミ生が水族館で適当に買ったお土産の『マンボウです。優しくしてください。』Tシャツを取って着て、
ソラ「まんぼう だ。やさしくしろ。さもなくばしにます。」
死ぬのか。
ソラ「きさまが。」
僕がか。
さすが兵器として作ったAIだとデータを取っていたら
ソラ「でもきさまをころそうとした しょっく でじぶんもしにます。」
そこら辺はマンボウ設定に忠実なんだなと思ってAIに新たな可能性を感じたよ。」
真白「室内にツッコミはいらっしゃいませんか!!」

悠誠 (プロフ) [2018年7月16日 9時] 10番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

雪人「公園のベンチに座ってたらことわざ辞典持った子供がやってきて隣に座ったんだよ。流石に子供虐めるのはねーと思って無視してたら
ラミア「目からくじら!」
……君頑張るね。
雪人「ウロコ。」
ラミア「ひよこ?」
何にせよ痛いなって思ってたら、ウロコが一番尖ってて痛そうだと気付いてしまった。」

悠誠 (プロフ) [2018年7月23日 9時] 11番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

続き
ラミア「二階からめつぶし!」
雪人「殺意が高い」

悠誠 (プロフ) [2018年7月23日 9時] 12番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

レーツィア

悠誠 (プロフ) [2017年8月14日 13時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

彼女は眼球である。それと同時に、彼女はレーツィアであり、押し込められたローレンス・ハワードの心の代弁者である。

彼女の性格は、ローレンスに寄れば、『とても優しくて』『褒めてくれて』、『愛してくれる』、『時々危険だと注意してくれ』、『まるでお母さんのよう』である。
その全てはローレンスが内心で求めているものであり、彼の人生から欠如した母親の代替品である。その中には彼にとっての危険の象徴、父親を止めて欲しい、といったような願望も見える。しかし、彼女は眼球である。故に、本質的な彼女の性格は、無である。

彼女の発言は生者を否定するものが多い。時に『生きている人間は信用ならない』と、彼が惑わされそうになれば『両親など理解する必要ない』と、『ローレンスの綺麗な世界にそんなものはいらない』と。
その全てはローレンスが内心で否定したいものであり、しかし絶対に否定できないものである。何故なら彼は未だに父親から受けた暴力に恐怖を抱き続けているし、レーツィアという存在自体、前述した通り、いない母親へ対する欲求だからである。しかし、彼女は眼球である。眼球に口は無い、故に本質的な彼女の発言は無であり、全ては彼の独り言である。

彼女の発言には時折プラスのものもある。『お友達が欲しい』と言ったようなものだ。しかし彼女は絶対に『お腹が空いた』だったり、『頭が痛い』だったり、五感に関する話はしない。
その発言はやはり、彼の欲望を表にしている。友達、仲間、そういった世間一般で言う所の必要な物達が欲しい。しかし、生者は恐怖。それならば集める物はただ一つ信頼のおける、眼球である。彼は恐らく、他の眼球もレーツィアと同じ状態にすることが出来る。否、確実に出来る。他の眼球だろうが初めて彼が狩った彼女だろうが、それがただの眼球であることに変わりはないからだ。しかし、彼は『レーツィアみたいな子』に未だ出会えていない。それは何故かと言えば、ただ自分だけを見ていて欲しいからである。彼は無意識下でレーツィアがその『友達』に盗られることを恐怖しているのだ。故に当然意図的でも意地悪でもなく、ただ、見つけられない。そしてその欲求は、生理的欲求すら凌駕し、前述した通り彼女の発言は全て彼の欲望であり、全ては彼の妄想である。

そこに置かれているリボンで可愛らしく飾られた瓶の中の球体は眼球である。そして眼球以外の何者でもない。
レーツィアはローレンスである。彼が感じたことすらない愛を、教わったことすらない世間一般で言う所の平凡な生活を模して血で手を泥々にしながら必死に作ったハリボテの愛であり、紛い物の母親であり、作り物の幸せであり、彼の欲望の具現化である。

その二つの要素があることによって、レーツィアは眼球であり、それと同時に眼球はレーツィアとなり、押し込められたローレンス・ハワードの心の代弁者と成り得るのである。

悠誠 (プロフ) [2017年8月14日 13時] 1番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

桐崎 雪人

悠誠 (プロフ) [2017年8月7日 17時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

大企業社長御曹司なお次男。金はあるしコネもある。衣食住に苦労したことはないし、地位だって安定してる。

何不自由ない生活。かっこハテナ。
この一行で僕の人生はほぼ全て説明されたも同然だ。それだけ、中身のない生活を送ってきたってことだけど。

僕の兄は素晴らしい人だ。唐突だが、僕の人生を語るにおいて、この人の存在は欠かせない。
学校に行けば主席をとるし、かけっこでもなんでもいつも一番。あの人が他人に負けるところなど見たことがない。社長の息子に相応しい、どこに出しても誇れる人間。

僕はというと、飛び抜けた才能も何もない、普通の奴だった。一番じゃないけどビリでもない。普通の人間。兄とは比べる必要がないくらい僕は劣っていて、父さんはパーティなんかの世間話の中で僕の話題が出ることを嫌っていた。
そのせいか小学校に入るときにはもうあの家から完全に存在を消され、僕は敷地内に作られた離れで、使用人に育てられた。金はいつも十分すぎるほど与えられていた。かといって欲しいものもなく、空虚な日々だった。

……いちばんじゃないからいけないんだ。
だれかのうえにならなきゃ、家にいれてもらえないんだ。

僕は誰かの上に立つことに固執した。どんな手段を使ってもいい、とにかく上に。一番上に。その為には下を作る必要があった。先ずはクラスで一番弱そうな奴を叩いたり、机に落書きしたりして価値を下げ、彼以外を上げた。そしたら後は簡単だった。彼を虐めれば虐めるほど、僕は強者になっていった。クラスの奴らは価値が下がることを恐れ、誰も逆らわない。非常に効率よく、生産的ないちばんになる為の行動だった。
クラスでいちばん。
嬉しかった。クラスで対等な人間が、友人と呼べる人たちがいなくなって何だか寂しい気がしたけど、それでも嬉しかった。

上に立つことによって生まれた寂しさは、恋愛ごっこで埋めた。金を見せれば『好きだ』と囁く女は幾らでもいた。尽きない金。幾らでも出てくる女。指示すればいつまでだって側に居てくれたし、否定されることも、拒絶されることもない。最高だった。
僕は次第に一人では寝れなくなっていった。一人の夜は心臓が痛くて、泣きたくなって、虚しくて、悲しくて仕方なくて。僕は人のぬくもりを知ってしまったのだ。それはまるでお預けされていたエサのように甘美で、麻薬のように中毒性があった。

そんなことを繰り返して数年し、大学を卒業する年になって。僕を狙った殺傷事件が起きた。犯人は高校で虐めていたクラスメイト。包丁を握った手が酷く怒りで震えていた。
『お前の所為で、お前の所為で俺は……っ…!!お前なんか死んで当然だ!!!』
その目は復讐に燃えていて、ああ、此奴は僕のことをずっと考えて生きてきたんだなぁと思った。燃える様な、今まで誰からも向けられなかった瞳は、僕を酷く興奮させた。
「僕のこと、嫌い?」
思わず、聞いていた。彼は答えた。殺してやりたいくらい嫌いだと。

なんという、なんという愛の形だろうか!
その時、やっとわかった。人間は自分に利害を与えない人間を無視する。そこには何もない。嫌悪も。好意も。ただ空気が漂うだけ。父さんは僕のことをきっと絶対に愛さない。何故なら僕はあの人にとって空気と同じだから。『使うことで利益が、害があるかもしれない』そう思うことさえない存在だから。
利益を与えられた人間は、利益がないと動かなくなる。何故なら彼女らの原動力は利益、金だからだ。稀に利益なしでも行動する人はいるけど……今はボランティアの話はしてない、どうだっていい。
ただ………害を与えられた人間は違う。その事を許さず、許せず、顔を見る度、声を聞く度、場合によってはいつだって思い出す。自分に非が無ければ、それはなおさら。ずっとその事を考え続けなければならない。否が応でも。

意識を向けられることが愛なら、最も愛に近い感情は嫌悪感だ。

僕でも愛される方法を見つけた事が嬉しくて嬉しくてたまらなくて。僕は彼を思い切り抱きしめた。そして、彼は僕を予定通り刺した。流れ出す熱い血は僕を祝福する様に赤く染め、僕は笑顔で意識を失った。


恨め、嫌え、侮蔑の目で僕を見ろ。
愛の形は人それぞれ、お前らに規定される筋合いは無い。無償の愛?そんなの信じるものか。リターンが無いと動かない奴等にそんなもの期待したってしょうがない。僕にはリターンできる持続する手札が無いんだから。

だからほら、その嫌そうな顔を見せてくれ。

悠誠 (プロフ) [2017年8月10日 20時] 1番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

間違いから目をそらす大人

悠誠 (プロフ) [2017年8月11日 12時] 2番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

離れに移されて5日ほど経った日の朝の話。窓越しに辛うじて見える家族を必死で追いかけ、しきりに呼びかける小学一年生が1人。

なんで?どうして?なんでこっちみてくれないの?ぼくなにかした?なにかしたならごめんなさいする!ね、こっちむいてっ?テストでひゃくてんとれなかったから?こないだごはんちょっとのこしちゃったから?ちがうの?、ぇ、えと、ジョンのさんぽちゃんといってたし、まいにちのおべんきょう、ちゃんとしてるし、あと、あとなになおせばいい?おしえて、かあさん、なおすから、ちゃんとやるから、……に、にいさん!にいさんせんせーやって!ともだちにおしえるのじょーずって、こないだのつうしんぼにかいてあったもんねっ…に、ぃさん…っ…………、とおさん!!きょう、きょうねっなんのひでしょーかっ!!あのね、ぼく、……ぼく……っ……6さいに、なった、んだよ、……っオトナになったでしょ!!………、おめでとう、って、いって、くれないの……?…なんでっ…?なんで、っ………、……ごめん、なさい……ごめんなさい、ごめんなさいっ……なにかわかんないけど、ごめんなさいするっ、ごめんなさいするからっ……おうち、いれて………っ

悠誠 (プロフ) [2017年8月30日 18時] 3番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

大人がコドモの頃の話

悠誠 (プロフ) [2017年8月30日 18時] 4番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

ローレンス・ハワード

悠誠 (プロフ) [2017年7月15日 19時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

口はマジシャンとしての教育と罵 倒のために。
手は同じく教育と暴 力のために。
足は芸の技術と暴 力のために。
行為は出来損ないの僕に言うことを聞かせるために。
それが僕の父さんだった。
父さんはプロのマジシャン、パフォーマーだ。テレビやショーに呼ばれるのはいつものことで、夜は大体仕事で外に出ている。父さんの技術は息を飲む位美しくて、隙がなくて、でもどこかにタネがあるんじゃないかと有り得ないミスを待って僕達観客は目が離せない。喋りも上手くて、ミスリードなんかお手の物だ。父さんはとっても、凄い人。
で、その息子が僕だ。マジシャンになるんだと小さい頃から教えられてきた。最高の血を引く僕は最高のエンターテイナーにならなければいけなかった。ーーーでも、僕は駄目だった。
俺がお前くらいの時にはとっくにそれくらいのことは出来てた。
何回もそんなことを言われて。練習していればいつかはできるようになる、そんな甘えを父さんは許さなかった。
今だ。大事なのは今なんだ。小さい、幼い今、他のガキどもとお前が違うことを見せつけておくんだ。
練習しても練習しても、コインを上手く手の中に隠すことも、トランプを見つけ出すことも、帽子からハトを出すことだってできなかった。その度にお腹や肩を殴 られる。顔や腕、足なんかの目立つところにはやられない。その代わり言うことを聞けなかった、ノルマをこなせなかった時のお仕置きは『そういう行為』だった。
多分性 欲処理も兼ねていたんだろう、吹いたら消えるような社会、浮いた噂は何よりも敵だ。そういう意味でも隙は無くさなきゃいけない。絶対に言いふらさない捌け口。幼くて抵抗もできない僕はちょうど良かったんだと思う。

悠誠 (プロフ) [2017年7月15日 19時] 1番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

ーーージュニアハイスクールくらいの頃。マジックは依然普通程度にしかできない、けれど父さんはまだ僕にマジックの勉強を…行為と共に…させ続けていた、ある夏の日。自分が、ジャグリングならできることに気づいた。今までマジックしかしてこなかったからあまりわからなかったけれど、放り投げてキャッチ、放り投げてキャッチ、その繰り返しはマジックより自分に合っていると思って。
ジャグリングでお金が貰えたら、仕事になったら、父さんは認めてくれる?
その思いつきは、当時の僕には名案に思えた。来る日も来る日も、練習した。父さんの居ない間、マジックは1時間、ジャグリングの練習は3時間。秋になる頃には子供心にだいぶ上達したと思った。
初めて路上でパフォーマンスをした、人前で技を見せるのは初めてだった。出来はまずまず。でも、小銭を少し貰った、小さいけれど拍手をもらった。それは涙が出るほど嬉しくて、僕も、僕でも父さんみたいに人を笑顔に出来るんだって、そう思って。
喜び勇んで家に帰った。そしたら、父さんが家にいた。
「見ていたぞ。」
嬉しかった。父さんが、見ていてくれた。いいとも悪いとも言わない父さん。でも久々に……もしかしたらほとんど初めて感じた高揚感。思わず泣きそうになってしまった、その時。
「で、 今 週 の 課 題 は ?」
頭を掴まれた。トイレに連れていかれた。頭を水に突っ込まれた。そのまま父さんは水を流した。吐きそうなほどの嫌悪感。窒息する。死ぬ、死んじゃう。ギリギリで顔を上げさせてもらえた。風呂に入れられて、お仕置きの時間だった。『お仕置き』は今までで一番奥をこじ開ける様に、新しい内臓を作るんじゃないかって位来て、痛みを伴って、罵 倒されて、そして一番気持ち悪かった。

悠誠 (プロフ) [2017年7月15日 19時] 2番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

その晩、僕は家から逃げた。月明かりが綺麗な夜だった。生きてる人間は僕にとって恐ろしいと同時にオーディエンスで、気を許せる訳がなくて、でも心の拠り所が欲しくてたまらなくて。そんな時見つけたのが、薬品店に並べてあったホルマリン漬けだった。拍動が止まったのに衰えず永遠に美しいまま、その魅力に僕は取り憑かれた。最初はヘビ、カエル、小動物だった…でもだんだん、『喋れる子がいいな』と思い始めた。エレメンタリースクールくらいの時の彼女、レーツィアとの再会だ。何となく告白されて、何となく付き合って、でも幼いから何をするのかもわからずにそのまま何となく自然消滅した。その時まで思い出したこともなかったけれど、出会ったらすぐ彼女だとわかった。
成長した彼女はとても美しかった。
爪はきらりと綺麗に整えられて。
太陽に反射する長い金髪は風に揺れて。
新緑の中を揺れる肢体は健康的な肌色。
その碧瞳はきらきらとして、とても、とても、
欲しくなった。
ジャグリングナイフは小動物と同じ様に簡単に彼女の体を切り裂いた。彼女は内臓すらも目を見張るほど綺麗だった。死後硬直しても美しさを失わない体。僕を傷つけない手、足、口。僕を貫くものもない。……思わず、君は綺麗だね、と、呟いていた。
『ありがとう、あなたも。』
碧眼が言う。目に口は無いのはわかってる、もしかしたら僕が自分で無意識に答えたのかもしれない。
でも、確かに聞こえたんだ。
初めて僕自身を褒めてくれた。とても綺麗とは言えないだろう僕を、彼女は、彼女の瞳は、綺麗だと。
その後、二人でいろんな話をした。
『ごめんなさい、なんでそんなに泣いているの?』
「嬉し泣き、だよ…ありがと、レーツィア」
『そう、そんなことがあったの……辛かったわね…』
「……ありがとう、レーツィア…」
彼女と喋っているときは幸せだった。何もかもを忘れられた。愛しかった。彼女の為なら何でもできると思った。実際、何でもしたかった。
僕は人の体を集めるようになった。喋ってくれたのはレーツィアだけだった、でも多分もっと探せば、こちらから声をかけていれば、いつか答えてくれる子が現れるはず。何より……
ーー私、お友達が欲しいわ。ローレンスも、いっぱいお友達が居たら寂しくないでしょう?ーー
「お友達……?ーーうん、そうだね。
わかったよ、レーツィア。」
レーツィアは仲間が増えることを喜んでくれていたから。
あったかい体温?知らない、そんなもの。どうせその手は僕を『教育』するんだから。従属のための行為に感情なんか要らない。あったって辛いだけだから。そうでしょう、レーツィア。
そう、レーツィア。君がいれば僕はそれで構わない。君に汚いと言われないようにいつもナイフは磨いてある。美への探求も怠っていない。例え他に喋る子が見つかっても、勿論君が一番だよ。ずっと側にいて、レーツィア。
カップルなんて理解しなくていい、母親なんて、父さんなんて、家族なんて、そう、
『暖かいニンゲンの言うことなんて、聞かなくていいの。』
ひんやりしてるけれど優しい彼女。
暖かい、余計なことばかり喋るニンゲン。
優先順位なんか、決まってる。
もちろん君だよ、レーツィア。

悠誠 (プロフ) [2017年7月15日 19時] 3番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

夢を叶えて愛を自己完結した犯罪者

悠誠 (プロフ) [2017年8月11日 12時] 4番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

真白

悠誠 (プロフ) [2017年5月23日 17時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

幼い頃の事をこの歳の割に随分と覚えているものだと思う。まぁ、まだこの胸の痛みを知らなかった頃の話だ、大分美化されているかもしれないけれど。
本当に、色んな経験をさせてもらった。姉がいたこともあって、2、3歳の割に対象年齢の高いところにばかり連れて行ってもらった気がする。科学館だったり、アスレチックだったり、まだ言葉を喋れるようになってすぐくらいでこんなに色んなところに行けたのはとてもありがたいと今では思っている。
一番印象的なのは、小学校低学年の姉(この頃はまだ純粋だった、この頃は)に手を引かれて花畑を歩いてるところ。手のひらが、日差しがあったかくて、後ろからついてくる両親の笑顔は光が綺麗に当たって、思わず笑顔になるような。手を伸ばしたら父親が抱っこをしてくれて、拍動と温もりに包まれる。背中に置かれていた手はふっと離されたかと思うと頭に乗っかって。大きくて筋張った『大人の男』の手が不器用に、大切そうに優しく、撫でてくれる。そんな、記憶。
五才離れた姉さんは僕とは本当に真逆だった。僕は図書館派、姉さんは休み時間になったらすぐに外に飛び出していく。姉さんはそそっかしくて、明るくて、ちょっと抜けてるところがあるけどどこか憎めない、そんな人。純粋にカッコよかったし、自慢だった(今がどうとかはどうでもよくて)。
平凡だ、至って平凡で、幸せな記憶。
可笑しいな、目頭が熱くて、口角が何故か引きつるんだ。

悠誠 (プロフ) [2017年5月23日 17時] 1番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

『喋ったらダメ』
それは僕にとっての合言葉。どんなときでも心に留めて置かなくてはならなくて、忘れてしまったら取り返しがつかなくなる言葉。
発端は簡単なことだった。小学校3年生の時だったろうか、母親がパートを始めて間もない頃、家に仕事を持って帰っていた母に『あそんで』と僕はねだったのだ。まだ忙しいとか相手の都合がわかる歳でもなくて、3回ほど聞いた。姉は中学に入り、部活を始めていたので家にいる時間も少ない。遊び相手になってくれそうなのは、母だけだった。
『ねーぇ、かあさん、あそんでよー』
机を背伸びしてたたいたつもりが、母の使っていたパソコンのキーボードを叩いてしまって、堪忍袋の尾が切れたのか、母は叫んだ。
『ああもううるさい!!あっちで本でも読んでなさい!!』
息が止まった気がした。小さな声ではい、と言うしか、できなかった。ショックで涙は出なかった。子供のようにねだったくせに、子供のように泣き喚くのはなんだか芽生え始めた小さなプライドが許さなくて、大人しく、言われた通りにした。

悠誠 (プロフ) [2017年5月24日 5時] 2番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

そんな昔のことを引きずるのも女々しいけれど、だから僕は未だに人の『仕事の妨げ』になることをするのが、少しだけ怖い。
前から母が姉に『愚痴ばっかり言う子は嫌われるんだよ』と言っているのを聞いたり、言葉に対する話は尽きないのだが、それが『言う』ことに本格的に昇華したのは高校の頃だった。クラスのいじめを見つけてしまって、それを咎めたら矛先が向いた。ありがちな話。
待って、嫌だ、やめて、来るな、そんな言葉は彼らを煽る材料にしかならなくて。反抗すれば反抗するほど、彼らは楽しんでいるように見えた。男子校で本当に良かったと思う、だって共学だったらどんな辱めを受けたかわからないから。彼らは傍目から見れば制服が少し乱れているとか、少し汚れているとか、別に気になる程でもないことをして来た。外見においては。外から見えないところはボロボロだった。腹とか、腕とか、足とか、毎日家に帰って風呂に入る時が嫌になるほど。
『こいつのオカンの働いてる弁当屋みっけたわー』
ある日、僕を蹴りながら1人が言った。言わずもがなの恐怖。なぜならもう高校生、父親が生活のため、母親が自分と姉の学費の為に働いてくれているのを知っていたから。自分から『言わなければ』バレない。
『母さんに何か知らせたら許さない!!』
必死だった。今思えば自分の悪事を被害者の母に晒すバカがどこにいると言うような話だが、そんなことを考えていられないほどに。母さんに言ったら、心配かけちゃう。心配をかけたら仕事の邪魔をしちゃう。僕らのために働いてくれてるのに、我慢すればいいことで母さんの手を煩わせるわけにはいかない。
許さない、なんて言葉は当然奴らの気に障って、その日は全裸の状態で両手両足を縄跳びで縛られて旧体育倉庫に放り込まれ、虫食わされたりものを弄られたり犬をけしかけられたり靴舐めさせられたり、とにかくドロドロのボロボロになるまで帰してもらえなかった。
その日帰って、夜。何も言っていないんだから当然何も知らずに笑って『ただいま』と言う母に、勝手に酷い失望を覚えた。あ、知らないんだ。皮肉なことに、母の口癖は『お母さんはなんでもお見通し』だった。どこがお見通しなの?何がお見通しなの?大事なことは何も知らないくせに。笑って誤魔化したら誤魔化されるくせに。自分が知らせないくせに、知ってて欲しかった。誤魔化されないで欲しかった。矛盾した心から目を背ける。助けて、なんて、抱きしめて、なんて。そんなこと、高校生にもなって言えるわけなくて。言ってもどうせ、何も変わらないんだから。……想像するだけで涙が溢れてくるくらい切望して、絶望している癖に。
それなら、僕一人が歯を食いしばればいい、だって、『マイナスなことばっかり言う子は嫌われる』んだから。十分すぎる理由だった。夜しか会わない両親に、もう大学生で一人暮らしの姉に嫌われたら、僕にはもう居場所が無い。唯一の拠り所である本だって、学校に持って行ったら確実にビリビリに破かれるに決まってる。だから、何も言わなかった。奴らはそれをわかっているかのように、当然のように、僕という遊び道具を楽しんでいた。
言葉を吐けない代わりに僕は毎日のように嘔吐した。吐いたら、スッキリする気がして、毎日毎日手を突っ込んで、気づけば喉は胃液のせいでガラガラだった。
『ぇ、ぃゃ、風邪気味で、』
流石にその変化には気づかれるので、慌てて治した。でも正直、こんな喉いらないと思っていた。余計なことしか言わないこんな喉、あったって何にもならない。
『誰か僕を殺してくれればいいのに』
その頃の口癖だ。その頃の僕はその為にわざわざ息をして心臓を動かすような生きていく理由はなかった。今、この道路に突っ込んだら。この階段から落ちたら。そうだ、このペンケース丸ごと飲んだら死ねるかな。でも自殺だと家族に迷惑がかかるから、他殺がいいなぁ。そんなことをずっと考えていた。

僕は本当はずっとずっと欲張りだ。構って。嫌わないで。頭を撫でて。心配して。気づいて。無視しないで。助けて。救って。ひとりにしないで。
愛して。僕を愛して。こんなに足りない僕でも、大切だって言って。
欲望は膨れ上がる。でも解消の仕方は無い。多分僕は一生この欲望を抱えて生きるんだろうな。

悠誠 (プロフ) [2017年5月24日 5時] 3番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

自分が寂しがっていることに気づけない青年

悠誠 (プロフ) [2017年8月11日 12時] 4番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

ラミア

悠誠 (プロフ) [2017年5月23日 13時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

一番古い記憶は何歳のことだったかわからないけれど、とにかく人を食べていたことは確かだ。二足歩行が出来ていないときで、服は……うん、着てなかった。だって多分ではあるけれど記憶が正しければ…ぼくは犬に育ててもらってた……はずだから。
だからその記憶には犬がいる。10匹ほどの犬が、人間を食べている、ただそれだけのシーン。1匹の犬がこちらに来て、幾分か咀嚼して飲み込みやすくした肉を口移しでくれる。口から溢れた血は犬の温かい舌で舐めとられた。
その犬達の最期は酷く強烈だった。人間に殴り殺されたのだ。その頃のぼくは立てはしたが人の言葉を理解していなかったからなんのことだかわからなかったけど、でもごはんをくれた彼らを失うのはだいぶショッキングな出来事だった。奴らはぼくをどこかへ連れて行こうとしたので、隙を見て逃げたところで、この記憶は終わっている。
その後のことは断片的に覚えている。逃げた後ぼくを人間にしてくれたのは裏路地の浮浪者達だった。彼らはぼくの狩について何も言わなかったし、ぼくだって彼らが盗みを働いたりするのに対して何か言うことはなかった。文字通り、その日暮らし。食えなきゃ死ぬ、だから盗む。だから狩る。お互いにそのことをわかっていたからだ。時々、食べきれないぼくの獲物を他の人たちに分けてあげることがあった。そのとき彼らは食べる前に『イタダキマス』と、食べ終えると『ゴチソウサマ』と、そしてぼくに『アリガトウ』と言った。そうしてぼくはわずかな言葉を覚えた。
時々、大人がぼくをどこかへーー今思えば施設は連れて行った。ルールや時間がある生活はどうにもぼくには慣れなくて、どこへ行こうとダメなことをすぐしてしまってよく殴られたのを覚えている。そんなところに居たいと思うはずもなく、どこの施設も3日経たずに逃げ出した。そこでご飯は食べなかった。運動してなくてお腹が減っていなかったから。
『タカラモノ』を狙って不良に襲われることもあった……大体の奴らは首を千切ったら黙ったし、どこかに行ったけど。
そんな風に、傷を負いながら、血にまみれながら、どうにかこうにか日々をただ死なないように生きて行く。『ここまで育ててもらった命だから』じゃなく、野生的な生存本能に従って狩り、食べ、生きる。
それしか、……ぼくにはできないから。

悠誠 (プロフ) [2017年5月23日 13時] 1番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

ただ生きてきた無知な獣

悠誠 (プロフ) [2017年8月11日 12時] 2番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]
(C) COMMU