2017年7月6日 14時 /▫▫▫ 2017年7月5日 16時 /どなたでもどうぞ 2017年6月29日 14時
暗闇に響く人の足音に気付き , 音のする方へ向かう「 久しぶりの訪問者ですね .. 」目を細めてその訪問者を出迎えた
どなたでも
▫▫▫
もうはっきりとは見えない、黄金色になってしまった左目を手で抑えながら小さな窓から外を見る。ちらりと視界の端に門番が映るが、彼らは何をしているのだろう。あんな所に立っているだけなんてさぞかしお暇なことでしょう。そこまで考えて自嘲気味に笑う。「…私だって、彼らと大して変わらないというのに」▫そう呟いて窓から離れ簡素な椅子に腰掛け本を読み始めた。誰かが近付いてきた気配にも気付かずに…
どなたでもどうぞ
「フィリップさんだね!」格好いい名前だねとまたぴょんぴょんとその場で飛び跳ねるしばらくして後半の言葉の意味を理解したのか飛び跳ねるのをやめんー?と考え込む寿々太が知っているお化けは足が無くて透けているはずだが目の前のフィリップには当てはまらなかったからだ手で触れてみようとそーっと手を伸ばす
「握手できた! お化けじゃない!」どうやら寿々太の頭では触れるイコールお化けじゃないと変換されたようで嬉しそうに繋いだ手を思い切りブンブンとふる「フィリップお兄さんなんで焼け死んだなんて冗談言ったの?」今度はそっちが気になったようでそう問いかけた
「ニュース?」んーっと手を繋いだまま当てはまるニュースを思い出そうとするそして少し時間はかかったがそのニュースを思い出すことができた今更怖くなりパッと手を離し距離を取るそして気づいた何故お化けに会って話す事が出来ているのかもしかして自分は死んでしまったのではないかそう考え今度はこう尋ねる「フィリップお兄さん寿々太死んじゃったの?」と泣き出しそうに
「死んでるか分かんないけど会いたい人ならいるよ!」自分はまだ生きていると分かり安心しけれど、やっぱりお化けは怖い為少し距離を置いたまま話し始める「あのね、寿々太がちっちゃいときにおんなじ病室だった女の子に会いたいの」
「そっかー下の階かー」探検してた時は誰にも会わなかったけど会わなかっただけで居るかもしれないと思いうんうんと頷くフィリップの咳がやたら多いのを気にして少し心配そうに大丈夫?と問いかける
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