鳥居ノ下デ、さようなら
自由 2017年2月26日 20時 /白菊(久遠さん… 2017年2月26日 18時 / 2017年2月26日 18時 /【イミゴと真城… 2017年2月26日 17時 /「毎日忙しいけ… 2017年2月26日 3時 /「ん〜何か面白… 2017年2月26日 0時 /「誰か~」 2017年2月25日 3時 /「腹へったなぁ」 2017年2月24日 19時 / 鳥居ノ下デ、… 2017年2月24日 14時
メッセージ一覧
😛😛😛 (プロフ) [2017年2月26日 20時] 1番目の返信 [違反報告・ブロック]怪しい夕日の光が差し込んでいる石段を一つ一つ登っていく。木で生い茂っているその場所には似合わない格好をした女が1人その足音を立てていた。
日が沈むにつれ影がだんだんと短くなり怪しげな烏の声が響き渡る。
最後の一段を登り着るとそこにあったのは真っ赤な鳥居が印象的な神社。
時折若い子供の声も聞こえてくる気がした、その鳥居の横に置いてあるのは自分が所属していたバンドの写真だ。
今じゃ古ぼけていてよく見えない、が彼女にとっては唯一無二の写真。
仲間も消え居場所もファンもいなくなった彼女はただの抜け殻のようだった。
「久しぶりだな、」
狛犬の足元に一つずつ白く綺麗なおむすびを置いていくと石段に座った。
仲間と一緒に各地を周り歌っていた頃が懐かしい。と物思いに老けやがて疲れたのか、寝入ってしまった。
ペンネグラタン (プロフ) [2017年2月26日 18時] 1番目の返信 [違反報告・ブロック]夜、月が煌々と照らす中、一つの狛犬の石像に近づく小さな影。
目を開けていないのではないかというような細い細い糸目で迷いなく片方に近づき、その石像に背をもたせる。
糸目のせいもあるだろうが、月が照らし出すその横顔の輪郭、表情は、笑んでいるように見えた。実際、その小さな唇は弧を描いている。
「きぃちゃん」
来たよー、と朗らかでのんびりとした声の主はその子ども──しょーじである。
ちなみに「きぃちゃん」と呼んだのは彼が背を預けた石像の狛犬、白菊の渾名である。それが何であれ、渾名で呼ぶのはもはや彼のポリシーなのではないだろうか、というのは周囲の誰もが思うところなので、ほとんどの者が諦めている。
久遠 (プロフ) [2017年2月26日 19時] 2番目の返信 [違反報告・ブロック]漆黒に包まれし境内を照らすは淡き光を放つ桂月。鼠色の自分は俄かに身に月を浴びて光って居る。花の蜜に酔う蜂の様に、今宵も来たる慣れた気配、足音。あの子か、と理解し瞳を其方に向ける頃には耳に心地好い柔らかい声がして、少年の重みを抵抗無く受け入れた。人間嫌いとはどの口が言ったのか、と自身を嘲笑しそうになる。渾名に付いては何時の間にか付けられており、指摘せずに居た自分も悪かったなと思い、少年に返答した。
「はい。今夜は…何か、有りましたか?」
口を閉じて居る像故に、耳を澄まさなければ聞こえない程に小さい声だった。静謐なるこの空間であるから、無論聞こえると思うが。
夜の冷えた空気に、ゆっくりとだが少年の体温が私に伝わるのを感じ、返される言葉を待った。
ペンネグラタン (プロフ) [2017年2月26日 19時] 3番目の返信 [違反報告・ブロック]「んとね、んとね!」
白菊が応じてくれたことが嬉しいのだろう。ウキウキとした雰囲気を隠そうとせず、しょーじは懸命に言葉を紡ごうとする。
けれど、本来年相応に煌めいているべきであろう瞳は、開かれない。まあ、その分ニコニコニコニコとしているのが、この齢十つを数えていないらしいこの少年の特徴だった。
「今日はね、こかぎんにカカオ味の飴ちゃんあげた! 美味しいって言ってくれたよ。こかぎん甘いの好きで、辛いの苦手なんだって~。いいこと聞いたー」
朗らかでのんびりとした声が語る。すると束の間その笑みが違う雰囲気を醸し出す。悪戯っぽいようなニヤリとした笑み。
「今度こっそり唐辛子味の飴ちゃんあげようかな……」
こかぎん、と渾名には威厳の欠片も残されていないが、心鍵はここの神である。それに対して悪戯を企てようとは……まさしく神をも恐れぬ所業だ。
依十 (プロフ) [2017年2月26日 18時] 1番目の返信 [違反報告・ブロック]涼しい心地の良い風が頬を撫で、ふわりと髪を揺らす。
山の中の寂れた神社の石階段に腰を掛け、目を閉じている青年が一人。
目を閉じていてもその風に乗って、子供達のあどけなく可愛らしい高い声が耳に入る。
寂れた神社にはお稲荷さんが向かい合うように並び、本堂は木が腐り、苔が生えていてとても綺麗とは言えない。
神が祀られていたのだろうが、祀っていたこの辺りの村人たちは何時しかその存在を忘れ、ここに来ることさえ無くなったのだろう。
だから此処の神は消えてしまった。
神は人がいないと消えてしまうというのに、祀った人間はなんと身勝手なのだろう。
己の欲の為に神を祀り、挙句の果てには忘れ、神を消すなんて。
「…残酷だねぇ…」
睫毛が震え、琥珀の瞳が現れる。
紅い夕日が村を、神社を、己をその色で染め上げる。
いつの間にか子供達の声は消え、代わりに大人達の欲に塗れた声が聞こえた。
仁那@暫く浮上しません (プロフ) [2017年2月27日 22時] 8番目の返信 [違反報告・ブロック]「あぁあ良かったぁあ〜……ただいまだよぉお〜…」
石階段に駆け寄るや否や。心からほっとした様な声でそう声を漏らした。
と、ふと歩き出そうとした彼……イミゴを見、彼女も振り返る。
「ありゃ?みーくん此処に用事、あるとか言ってなかった?」
先程の今で、即渾名を付けた様。
この為に来たならちょっと申し訳ないなぁ…いやでもそれは無いかも?いやそれも失礼な気が……なんて本日幾度目かの思考をぐるぐると巡らせつつ、彼を呼び止めるとそう尋ねた。
仁那@暫く浮上しません (プロフ) [2017年2月28日 8時] 9番目の返信 [違反報告・ブロック]「あ〜……ありがと!またね〜っ」
早くも遠ざかる彼の後ろ姿に声を投げかける。またね、だったのは願掛けみたいなものかも。
彼の姿の見えなくなるまで手を振ると、石階段を駆け上がって行く。
短い時間だったけれど、楽しかった。また会えるかな?いっそお願いしてみようか?あぁでもサヨウナラするのは嫌だなぁ…
そんな事を考えつつ、社殿へと入っていった。
仁那@暫く浮上しません (プロフ) [2017年2月28日 14時] 10番目の返信 [違反報告・ブロック]「さぁてっと、掃除掃除〜……って、あれ…?」
材料探しの代わりにと押し付けられた箒を手に持ち、それにしては中々に楽しそうに一人話しつつ境内へと出てくると。
何やら裁縫?の様な仕草を続ける人影を見つけた。
…狐面のインパクトが大だったからか。全体的な雰囲気は今も鮮明に覚えている。まぁそれ以前に、服装的に。多分、彼だろう。
「…みーくんっ!みーくんだよねっ。また会えたねぇ、昨日ぶり〜!」
脳内で結論を出すや否や、そう大きく声を掛け、手に持つ箒もそのままに、彼の元へと走りよっていった。
仁那@暫く浮上しません (プロフ) [2017年2月28日 21時] 11番目の返信 [違反報告・ブロック]「ん、ありがと!……まぁ、怒られたというか…呆れられたというか、鼻で笑われたという、か……うぅ…」
礼を言い腰掛けると、言葉を探し似たような事をぶつぶつと言い続ける。…が、その始終が思い出され上体が前へ傾いていく。自分の落ち度であるが故に、あれは普段より余計凹んでいたのだった。
「だってワザとじゃないもん!ああいうの事故っていうもん………あ、そういえば。なんでミラちゃん知ってたの?」
と、理由を脳内で準えたに当たり、思い出した疑問を尋ねた。
仁那@暫く浮上しません (プロフ) [2017年3月1日 14時] 12番目の返信 [違反報告・ブロック]「お付き?…ふぅん……なんだか凄いねぇ〜」
ミラちゃん家にお手伝いさんとか居たっけ…?疑問が残るけれども、色々あるんだろうと一人結論付け頷いた。
お礼?を言われ、ぱっと思考を切り替えるとカレへと笑みを向ける。
「いーえ!それよりみーくんさ、何でお面付けてるの?取らないの?」
あ、別に無理に〜とは言ってないけど!と、また素直に疑問が口を滑り、慌てて細くでそう言い添えた。そういえば、彼には質問ばっかしてる気がするなぁ…とも思い内心苦笑いを零した。