「《僕は君を、永遠に……》えっと…あ、《愛します》です!……ううん…難しいです……」 屋上でひとり、演技の練習をしている。慣れない日本語で書かれた台本を読み、見ながら練習しているようだ。
「わ…せ、せんせー…ぉわわっ!」 ポーズをとったまま声のする方へ振り返ると、バランスを崩し、尻餅をつく。
「せんせ!?」 突然の姫抱きに驚く。母国で何度か見たことがあっても、されるのは初めてだったからだろう。
「わぁぁぁぁ…されるの初めです…」 顔を隠してそう言う。
「そこまでLightじゃないはず…僕これでも、芬蘭男子ですー!」 笑いながら歩き続ける先生を見て、ちょっと大きく見栄を張る。
「日本人も、かっこいい人いっぱいです!芬蘭に負けてない…!」 うぐぐ、とコロコロと表情が変わる。
「足は健康です!大丈夫大丈夫です!」 左右にふらんふらんと足を動かす。
「あ、cocoaいいです!」 ベッドをギシギシと揺らしながら嬉しそうな声色で答える
「保健室.……なんでもあるですね」 先生の様子を見ながら言った。
「保健室万能、保健室凄い!」 先生の話を聞きながら、お菓子を不思議そうに見る。
「cocoa!!いただきますです…!」 わたわたと足を揺らしながら、ココアを飲む。一息ついて、平べったく丸いお菓子を不思議そうに見ながら開ける
ユーザ登録画面に移動