裏路地の黒猫
メッセージ一覧
前言撤回、きちんと戻りますよ (プロフ) [2016年11月29日 22時] 2番目の返信 [違反報告]失礼しますと呟く様に彼は言い、部屋に入っていく。扉が完全に閉まる音がするのを確認すると、彼は首領の元へと歩いていった。
じっと首領を矢で射る様に見つめると、一つ瞬きをしてこう言う。
「ボス、書類の確認をお願い致します」
五、六枚程の書類を持ち、首領の方へと向ける。声こそ冷たく静かであったが、何処か彼は落ち着かぬ雰囲気で、いつもは無感情にも見える表情が心成しか何かをじっと堪えている様な様子で、頬は仄かに朱色に染まっていた。
「…ボス、書類確認が終了次第…その、頼み事が御座いまして」
恐らく、と言うより完璧に彼の性癖だ。これはこれは、首領殿も大変だ。
前言撤回、きちんと戻りますよ (プロフ) [2016年11月29日 23時] 4番目の返信 [違反報告]何度言っても、嫌だの一点張りだろう。然し、彼とてもう限界だ。ここ一週間は裏切り者も居ないし、殺しの依頼は舞い込んでこない。欲求が解消されずにどんどん積もっていく。もう駄目なんだ、可笑しくなりそうだ。
実力行使に出て仕舞えば、拷問は免れないだろう。だがそれも…また一興だろうか?
彼の脳内は既に計算が終わった様で、逆上せた様な顔色になり、ふらふらとした足取りで首領の隣へと歩く。
犬が舌を出して喘ぐような荒い息をしながら首領の両肩に手を置いて、首領の都合等知らずとんっと肩を押す。
「はぁ…はっ…ボス…っ」
後々殺されたっていい、首領の四肢を、若しかしたら壊せるのかもしれないのだから。
前言撤回、きちんと戻りますよ (プロフ) [2016年11月30日 20時] 6番目の返信 [違反報告]「……御無礼をお許し下さい、ボス。謹んでその依頼、受けさせて貰います」
またお預けか。何度この気持ちを味わった事だろう、心が何かに侵食される感覚。
例えるなら、今の状況は鎮静剤で落ち着いている様な状態。また直ぐに欲求が高まる。
今回はテロリストを数人生け捕りにして、拷問しよう。生かして、欲求が溜まった時に壊そう。その方が、首領も疲れないだろうか。
…いや、自分は何としても首領の四肢を壊して、快楽を味わいたい。それはいつになるだろうか、そもそも出来るのだろうか。
良いんだ、答えを求めている方が楽しい。見付けて仕舞ったらそこで終わり。だから、貴方は僕の欲求に答えなくていい。答えるまでの過程を楽しもう。
「ボス。貴方は答え、知りたいですか?」
唐突と思われて仕舞うかもしれない。然し、これで良いだろう。
黒い紙を受け取り、無邪気ににこっと微笑んだ。それは作った笑顔でも、挑発している訳でも無く、心からの笑顔だった。彼は、扉に手を掛けた。