裏路地の黒猫

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暇つぶしがてらに、ピアノを弾く。
今日の曲はベートーヴェンの月光。
切ない旋律だが、朔はこの曲がお気に入りだった。
曲が佳境にはいった頃、チャイムがなった。
軽く舌打ちして、モニターを確認すると、数少ない友人、それもかなり変わった友人が写っていた。
「どうぞ、譲葉君。自動ドアの先のエレベーターから真っ直ぐ最上階まで上がって。」
もはやお決まりとなった言葉を伝えて、通話を切った。

カグロ(in率低下) (プロフ) [2016年11月27日 22時] 1番目の返信 スマホ [違反報告]

専用です

カグロ(in率低下) (プロフ) [2016年11月27日 22時] 2番目の返信 スマホ [違反報告]

『うん、わかった。』

モニターに写った相手を見つめ、こくんと頷いて。
エレベーターに乗り込み、言われたとおりに最上階のボタンを押す。
上へと上がっていく感覚を感じながら、先ほど呼ばれた名前を思い返していた。
ゆずりは。腕に彫られた刺繍と同じだった。
そんなこんな考えていると、あっというまに最上階へと到着して。
降りると、画面越しにいた彼が目の前にいた。
じっと見つめ、口を開く。

『…、にゃんこさん。』

鈴音 (プロフ) [2016年11月27日 22時] 3番目の返信 PCから [違反報告]

「やぁ、譲葉君。」
軽く挨拶をして、ソファーに座ることを勧めた。彼が来たことにたいした意味は無い。彼は陸軍大佐だが、1日で記憶が消えてしまうという特異な障害があったからだ。今日ここに来たのも気持ちの赴くままに来たからだろうと推測しながら、キッチンへ向かう。
丁度、お茶菓子にちょうどいいいちごのタルトがあった。コーヒーを淹れて、譲葉に出した

カグロ(in率低下) (プロフ) [2016年11月27日 22時] 4番目の返信 スマホ [違反報告]

『はじめまして、にゃんこさん。』

挨拶を返し、すすめられたソファへと腰をおろす。
真っ赤なマフラーは外さず、黒羽織に包まるようにして体育座りをした。
気づいたら大きなマンションのまんまえにいて、今コーヒーを差し出してくれた人の顔を初めて見て。
それなのに、彼のことを『にゃんこさん』と呼んでいる。
まぁ、べつにいいか。と、温かなコーヒーを一口啜った。

鈴音 (プロフ) [2016年11月27日 23時] 5番目の返信 PCから [違反報告]

最近、コーヒーを自ら挽いて飲むことが趣味と化している気がする。カプチーノとかも好きだが、ブラックの良さに気がついた。
…ところで、譲葉君はブラック好きだろうかと思ったが、彼は基本何でも食べている気がする。……好き嫌いはないのか。
少し考えてみたが、また今度にでも聞いてみようかと独りごちて、譲葉に微笑みかけた。
「1人でピアノを弾くのは、少し…寂しいから。君がきてくれて嬉しいよ」
そう言うと、鍵盤に向かう。
ご要望はある?なんて清々しい笑顔でいった。

カグロ(in率低下) (プロフ) [2016年11月28日 17時] 6番目の返信 スマホ [違反報告]

これ苦いな、なんて思いながら。
ずずず、とコーヒーを飲み続けていた。
出された物はなんでも食べるし、何でも飲む。だって勿体ないから。
ちらり、と相手を見上げると目が合って。
にこっと、微笑まれてしまった。
にこり。真似してみたけど、どうかな。
上手く、笑えているだろうか?

「ぴあの?...そっか。よかった、かな。ん、えっと...おちつくの、がいい。」

こくり、と頷いては相手に近づいて。
ご要望、と言われても曲はあまり知らないし。
とりあえず、とリクエストしてみた。

鈴音 (プロフ) [2016年11月28日 18時] 7番目の返信 スマホ [違反報告]
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