裏路地の黒猫
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カグロ(in率低下) (プロフ) [2016年11月27日 22時] 1番目の返信 [違反報告]暇つぶしがてらに、ピアノを弾く。
今日の曲はベートーヴェンの月光。
切ない旋律だが、朔はこの曲がお気に入りだった。
曲が佳境にはいった頃、チャイムがなった。
軽く舌打ちして、モニターを確認すると、数少ない友人、それもかなり変わった友人が写っていた。
「どうぞ、譲葉君。自動ドアの先のエレベーターから真っ直ぐ最上階まで上がって。」
もはやお決まりとなった言葉を伝えて、通話を切った。
カグロ(in率低下) (プロフ) [2016年11月27日 22時] 4番目の返信 [違反報告]「やぁ、譲葉君。」
軽く挨拶をして、ソファーに座ることを勧めた。彼が来たことにたいした意味は無い。彼は陸軍大佐だが、1日で記憶が消えてしまうという特異な障害があったからだ。今日ここに来たのも気持ちの赴くままに来たからだろうと推測しながら、キッチンへ向かう。
丁度、お茶菓子にちょうどいいいちごのタルトがあった。コーヒーを淹れて、譲葉に出した
カグロ(in率低下) (プロフ) [2016年11月28日 17時] 6番目の返信 [違反報告]最近、コーヒーを自ら挽いて飲むことが趣味と化している気がする。カプチーノとかも好きだが、ブラックの良さに気がついた。
…ところで、譲葉君はブラック好きだろうかと思ったが、彼は基本何でも食べている気がする。……好き嫌いはないのか。
少し考えてみたが、また今度にでも聞いてみようかと独りごちて、譲葉に微笑みかけた。
「1人でピアノを弾くのは、少し…寂しいから。君がきてくれて嬉しいよ」
そう言うと、鍵盤に向かう。
ご要望はある?なんて清々しい笑顔でいった。