(・×・)さん専用
「さあ、君の番だよ?さっさとしなよ」 青年はある人とちょっとした遊びをしていた。それはチェス。彼にとって得意なゲームであり、趣味の一つである。そのゲームで今、賭けをしていた。それは「勝った人の言うことを聞く」だ。 「あ、もしかして手詰まりなのかにゃぁ?」 挑発するように笑いながら言う。
「あらやだ、まだ始めたばっかりじゃないの」彼の挑発的な笑みを女神の微笑みで受け流しニコニコと駒を動かす彼女もどうやら彼とチェスをやっているうちにハマったようで腕が上がっている
「ふむ、まあそうだねぇ。」 今頃彼の部下達は仕事をしていると言うのに彼はただチェスをしている。呑気なものだ。と誰もが思うだろう
「私次に向かいの港の取引の仕事が入ってるの」優雅に脚を組んで駒を美しい手つきで動かす
「へぇ、それで?」 聞き流すようにし、コマを進める
「やだ、冷たいわね、そんなだったら私またどっかに行っちゃうわよ?」
「おやおや、今度はどこに行くのかな?それが楽しみで寝られないよ」
「やだぁ、それが恋人に対して言う言葉?」
「いつものことじゃないか」くす、と笑い
「はぁ、あなたのその笑顔に免じてどこか行くのはやめるわ」駒をまたひとつ動かした
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