裏路地の黒猫

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八宵 殿 _

(プロフ) [2016年11月27日 16時] [固定リンク] スマホ [違反報告]

少しのミスがここまでも響くものなのか .. そんな言葉を心の中で呟きながら苦笑を浮かべる 。几帳面に包まれた布の中身は愛用しているネックレスの残骸 。死体と化したと油断したあまり 、 避けるのが遅れてしまったのだ 。 普段なら絶対と言っていいほどにないミス をしてしまったことに落ち込んでいる暇はない 、 これを直しに行ったらまた新しい仕事があるのだから 。

「 .. すみません」

考え事をしていたせいか 、 肩に走った少しの衝撃 。 誰かとぶつかってしまったと理解するにはそう時間はかからず 、 顔を上げて謝罪の言葉を口にする 。 その顔はどこか見覚えがある 。 でも 、 記憶の欠片が散らばっているだけで名前までが出てこない 。 思わず相手の服を掴んで呼び止めると 、 「 名前 、 教えてもっらても 、 ? 」 と少しばかり失礼だが 、 問い掛ける 。

(プロフ) [2016年11月27日 16時] 1番目の返信 スマホ [違反報告]

特に理由が有る訳でも無かった。只の暇潰しに外出しただけである。住処にいても仕事は無し。裏切り者もいないので、出掛けた次第である。強いて言うならば、雲を数える為に出掛けたのだ。
何で、誰も聞いちゃいないのだが、彼はそう考え事をしていた。すると、とすんと肩に軽い衝撃。何事かと身構えてしまうが、どうやら杞憂だった様だ。
何故なら、ぶつかってきたのは何処にでもいそうな女性。それも、顔見知りである。
っと、おやおや。相手はどうも覚えていないのだろうか?薄情な友人だな、なんて思いながら彼は距離を感じさせる冷えた声で、こう呟く様に言った。
「…八宵、陸奥。久し振りだな、月見里」
彼のその声は、昔と何も変わってはいなかった。

前言撤回、きちんと戻りますよ (プロフ) [2016年11月27日 21時] 2番目の返信 PCから [違反報告]

何処か距離のある冷たい声色は私の中にある記憶の蓋をこじ開けた 。さっきまでは思い出せる気がしなかったのに今では簡単にわかる 。古くの友人であった彼とこんなところで再開するとは思いもよらなかった 。

「 八宵 .. 、 御久しぶり . 失礼したな 、 御免 」

彼の雰囲気は古くから知っているというのに警戒心を持たずにはいられない 、 そんな気迫があった 。一歩後ろの後退り忘れてしまっていたことへの謝罪を口にする 。街行く 通行人は立ち止まっている私たちのことを何事かと思い横目に見ながら歩いていく 。それを少し不愉快に思いながらも昔と背丈と違う相手を観察するように見てしまうのは職業が関連しているのだろうか 。

(プロフ) [2016年11月28日 16時] 3番目の返信 スマホ [違反報告]

構わないと言うと彼は一人の人間として、旧友である彼女を見つめた。懐かしいの一言に尽きるが、良く見てみれば彼女も変わったものだ。身長は幾分か伸びているし、少々気恥ずかしいが、何というか胸の膨らみも少し有る気がする。いや、もう恥ずかしいし失礼だから見ない事にしよう。
変化していない事といえば、解り易く言うならば雰囲気だろうか?凛とした雰囲気は正しく彼女を象徴する様なもので、その中には少しばかりの闘争心。ある意味、面白いものだ。彼女も。おっと、こんな事を考え込んでいては周りから好奇の目で、嗚呼もう見られていたのか。仕方ない、彼女もこの状況を好ましくは思っていないだろう。
「…今は、一人の人間だ。時間有るなら、御茶でもどうだ?」
そこに居る彼は既にマフィアでは無く、一人の平凡な人間になっていた。

前言撤回、きちんと戻りますよ (プロフ) [2016年11月28日 22時] 4番目の返信 PCから [違反報告]

敵対関係にあるせいか 、 どこか見られているような気がするが . それは立場上仕方のないことだと割り切って 、 気付かない振りをする 。 相手からの思ってもみなかった誘いに一瞬眉を寄せ 、 警戒心を隠すことなく出してしまったが . 彼も周りからの視線を気にしたのだろう 、 それに気づけば 先ほどの自分の行動に苦笑を浮かべる 。

「 、 嗚呼 . 構わないぞ 」

一人の人間として 、 それは 今だけは自分の立場を忘れ . 旧友として接する そういう意味なのだろう 。 ならば 、 こちらもそれに応えるのが筋というもので . 首を縦に動かし了承の言葉を口にする 。

(プロフ) [2016年12月1日 19時] 5番目の返信 スマホ [違反報告]
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