..
酷い雨の日だった。冷たい。空気も、雨も、そこにいる君も。僕は冷え切った手でその頬に触れようとして、止まる。僕らは触れたことがなかった。果たしてここで触れても良いのだろうか?穢れてはしまわないだろうか。僕は君に綺麗なままでいて欲しかった。数秒迷い、結局触れなかった。僕は君が大切だった。隣でそっと目を閉じる。雨が瞼に当たって砕け、滑り落ちていく。暗い視界の端で、君が笑っているような気がした。
一旦閉.気が向いたら描く。
ユーザ登録画面に移動