独り言……ご自由に出入りしてくださいねぇ♪
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爪切りを探して父の引き出しを漁ったところ、祖母が父に宛てた手紙が大量に入っておりました。
好奇心からつい読んでみたところ、どの葉書にも父の体調を心配する言葉や連絡をしてほしいといったことばかり書かれていました。
それを見て、不意に涙が溢れました。
また、若い父の写真(恐らく友人の結婚式などと思われる)が数枚ファイルに閉じられていましたが、ヒゲが濃く、髪の多い父の姿はまるでやんちゃな高校生のように見えて、なぜだか涙が止まりませんでした。
なんだか見てはいけないものを見てしまったように感じて引き出しを閉じようとすると、小さな箱が目にとまりました。
箱の風貌でなんとなく察しはつきました。これは結婚指輪だと。
開けてみると、そこには淡い水色の宝石があてがわれた指輪が一つだけ…
無くなっているのは父のものなのか、それとも母のものなのかわかりませんが、母は指輪を失くしたと話していたので、意外にも父のものであるようです。
私はもう二度と父の引き出しを開けないことを誓いました。
咲 (プロフ) [2017年11月1日 16時] 1番目の返信
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