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「そそ。……あ」良いことを思いついた、と口角を上げる。いつもの彼なら嫌がってできないことを今の彼なら受け入れてくれるのではないかと思いながらじっと見詰める
「急に見つめてどうかしましたか?」きょとんとしている
「いや、なにも」微笑みながら脇腹に手を突っ込む
「わっ……くすぐったいですよー」コロコロと笑う
「……!反応が違いすぎる……」ポソリと呟いてから今度は胸に手を置く
「もー流石に怒りますよ?」困った様に笑っている
「笑いながらそれは説得力な……あ、なんか寒気が」笑って言いかけるが急に寒気が襲ってきて手を離す
「……大丈夫?」素に戻っている
「戻ったね。大丈夫だよ」笑いながら
「戻らない方がよかった?」悪戯っぽく問いかける
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