かつみ@低浮上のボード
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かつみ@低浮上 (プロフ) [2016年3月19日 21時] 1番目の返信 [違反報告]元々、学校はサボりがちだった。
二学期になってからは
週に二日くらいしか
行かなくなった。
宿題は事務所の
デコの広い敏腕事務員さんが
片付けてくれる。
試験…ギリギリだった。
まりーさんがプリントを
持ってきてくれるから
なんとかやれてる。
、
そんなこんなで一年半経過
ついに私も中3になる。
「むーちゃん0組だって」
「なにそれ?」
「今年から、成績優秀だったり、部活のエースだったりの人は特別クラス1組だってさ。で、問題児は0組」
「あーサボるし、テストも赤点あったし、しょうがないねー」
ばんっ
まりーさんテーブル壊さないで
「このままじゃ、むーちゃん行く高校ないんだよ!」
「いかなくていい」
ばたっ
まりーさんは倒れた
「おーい」
「アイドルするの?卒業しても」
「無理かなー、Tomoeさんは人気だけど、ソロだとスルーされがちだし」
「もういいよ、私は最後の大会あるし、受験も頑張るから!」
「まりーさんふぁいとー、凡クラの星っ!」
期待度0の0組
全て一番の1組
他の2345組は普通クラスで
まとめて凡クラと呼ばれている。
かつみ@低浮上 (プロフ) [2016年3月19日 21時] 2番目の返信 [違反報告]始業式の日
「うううー」
「おはよう」
…うわぁ!カイさん!?
「始業式に連れていく」
「いや、別に行かなくても」
「お母さんがどうしもと」
「すいませんね娘が迷惑かけて」
いや、イケメンに抱きつくな42歳
あんたが迷惑だから
「これもプロデューサーの仕事です」
毎度クールにしのぐなー
、
「では、お嬢さんをお送りします」
「心配ですから私も…」
助手席に潜り込むな
カイさんの手を握るな42歳
「あ、麻利ちゃんおはよう」
「蛇島さん…おはようございます」
このイケメンは…
子供も大人も次々と…
まりーさんその人は
女に興味ないよー
「送るよ、乗って」
「いいんですか!?ありがとうございます」
女子中学生を車に誘い込む
いや何も言うまい。
、
「まりーさん何組?」
「3組」
「ちっ、E組じゃないか」
「タコ先生とかいないから、普通よ」
「教室の場所は…旧校舎!?」
取り壊しのウワサもある
古い校舎だ。
そこに123年の
0組が押し込まれる…
「大丈夫!どこでも頑張れば良いことあるって!じゃあ私いくね」
がんばれません…
かつみ@低浮上 (プロフ) [2016年3月19日 22時] 4番目の返信 [違反報告]私は頑張りたくないけど
頑張った人に
良いことがあってほしい。
去年の秋に初めて試合に出て
まりーさん凄く嬉しそうだった。
それからさらに熱心に練習して
勉強もしっかりやってる。
でも…特別クラスの部員に
レギュラー取られるんじゃ…
いやいや、まりーさんを信じよう。
、
「これが土曜のスケジュールだ」
「う、きつくない?」
「今日は事務所で決起会だ。ケーキがあるよ。昨日、テレビに出てたの」
「たべにいくー」
イケメンと車に二人…
うらやまけしからん?
、
「うまー」
「真奈ちゃん、食べ過ぎよ。糖分は脂肪以上に太…」
「大丈夫、糖分を控えたケーキだ」
「カイさんイケメンすぎー」
蛇島P(段取りは社長で、セッティングは前上なんだが…僕は何もしてないよニョロニョロ…)
、
土曜のアイドルイベント
Tomoeさんは人気上位。
一緒にいると旨すぎる。
私は気付かなかった。
Tomoeさん推しの
カメラ小僧が
0組にいたことに…
かつみ@低浮上 (プロフ) [2016年3月19日 22時] 5番目の返信 [違反報告]三日ぶりに登校した。
無言で席に着く。
「きたー」
「アイドルなのか!?」
「Tomoeのおまけ…」
な、なにそれ!?いや事実だけど
「これ、牟木だろ?」
アイドルオタのカメラ小僧
亀田撮夫は写真を差し出した。
「うっ!」
何てえげつない写真…
Tomoeさんは
きっちりガードしているが
私の無防備さに絶望した!
体操服が生命線だ。
ナチュラルメイクでは
バレバレだった。
「そーだよ」
「勝手にアイドルなんて、いいの?」
目付きの悪い女子がにらむ。
茶髪のあんたは良いのか?
悪い奴ほどモラルどうこう言うよね。
「あーホームルームするぞ」
きんこんかんこん
おじいちゃん先生がきた。
、
停学も0組落ちも効果なし
生活指導の先生は
「羽目を外さないように」と
注意だけで解放してくれた。
あー良かった。
かつみ@低浮上 (プロフ) [2016年3月20日 8時] 6番目の返信 [違反報告]生活指導の教師は
学年主任に牟木の件を報告した。
「芸能活動は禁止していません。特に問題はないと思われます。仕事で休むときは欠席申請を出すように言っておきました」
「ふむ…(0組の落ち度はなるべく集めておくか、今は放っておこう)」
、
「あーレッスンだけじゃサボりできなくなったよ…」
「もう…ちゃんと学校きなよ」
「まりーさんみたいな元気があればねーああ眠い」
暗くなるまで練習して
帰ったらしっかり勉強
凄すぎる。
、
「たでまー」
ん?明らかに
あの子は人間じゃない。
ホームサポートロボ?
面白がってるのか
0組のグダグダどもが
群がっている。
「ハジメマシテ、私はホームサポートの型番HTN39デス。アイドルの牟木サンデスネ?」
「うん、でもなんで知ってるの?」
「ワタシは新型試作機デス、ボーカル機能とメディア機能が搭載されてマス。アナタは聖地ランク5位のTomoeサンのパートナーデスネ」
Tomoeと組んでいると聞いて
教室がざわめく。
カメラ小僧のドヤ顔うざっ
「アナタほ聖地ランク1852位デス、ほぼ無名デス」
「うるさいなー」
「ワタシもアイドルに興味がありマス。よろしくお願いしマス」
「脚があれば踊れるんだろうねw」
ホームサポートロボは
腰から下がキャタピラーだ。
かつみ@低浮上 (プロフ) [2016年3月20日 8時] 7番目の返信 [違反報告]アイドルのことについて
HTN39から
質問責めにあっていた。
ギャラということで
ミルクティはもらったがw
一緒に歩いているときに
学校を撮影して回るのは良いの?
「さて帰るかな…まりーさんや、まりーさんはいるかい?」
陸上部の部室入り口に近付くと
(がちゃっ)
いきなりドアが開いた。
「うわっ」
ぶつかってバランスを崩すが
HTN39が支えてくれた。
さすがキャタピラー
抜群の安定感
「なにすんだよー」
謝りもせず走り去った。
今の制服…特別クラスの女子だ。
「まりーさん…いないか。今日はレギュラー選考らしいねー。選ばれるといいな」
、
今日はオフなので
家でゴロゴロしていた。
ぴんぽーん
「はいはい、どちら様ですかー」
返事がない。
玄関からのぞくと…
まりーさんが泣いている!
しかも頬に擦り傷が!!
「まりーさん!」