眠子(ねこ)の発言リスト

ちゅんちゅんと可愛らしい、鳥の穏やかな囀りで目が覚める。
窓は開いていて、カーテンがそよそよと風に吹かれ心地良いリズムを刻んでぱたぱたと音を立てる。
既に日は昇り始めて、或いは昇りきっているかも知れない。まるで昼であるかの様な明るさが部屋を包む。
「んん...此処は..」
その一角に置かれた質素な形のベッド。その上に、薄っすらと男性の割に長い睫毛の生えた瞼を持ち上げた状態で呆然と天井を仰ぐ青年が一人。
彼が眠っていたのは、とある教会の二階にある寝室。
漸く意識が覚醒してきて、昨日の出来事が鮮明に蘇る。
そう、最早此処は、元いた世界では無い。
「..良い朝だ。」
平日で美しい、犯罪者達の世界だ。
【灼音さん専用】

眠子(ねこ) (プロフ) [2016年8月10日 20時] PCから返信 @criminal wonderlandの話題

嗚呼、なんてつまらないことか。
ひょんなミスで、やっと出所できたのに、また鉄の棒の向こうに投獄されてしまった。
今度の罪は前回と比べれば軽いものだが、以前にも懲役を課せられていた事や、状況とは裏腹に、あまりに冷静で落ち着いていた所為か、それなりに長い間またこの監獄に御世話になる事になった。
退屈はしそうだが、納得していない訳ではない。此処に居るのは、法を故意に破った自分には当然の報いだと分かっているからだ。
これでも、昔行く当てが無い自分を雇ってくれた教会に、少なからず影響を受けている。故に、償える程度の犯罪で済んでいるのやも知れぬが。そう考えると、あの教会は知らぬ間に人を救えているのだな。
僅かに口角を上げ、そんな下らないことを考えていると、不意に相部屋の囚人二人が、何やら怪しげな会話を繰り広げていることに気が付く。
暫く耳を傾けていると、どうやら最近囚人達の間で噂になっている"犯罪者の楽園"だか"ワンダーランド"だかの事らしい。
全く持って下らない。貴方方には出所後にまた会いたい人はいないのか?面白半分で試して、もしも帰れなくなっては本末転倒だろうに。
ふと、自身の思考に対して思ってしまう。
ならば、帰りを待つ人が居なくて、既にこの数日で退屈で堪らなくなってしまっている僕ならどうだろう、と。
それから凡そ30時間後、孔雀緑の髪を風に揺らせながら、青年は見知らぬ地に立っていた。
【もんじゃもちさん専用】

眠子(ねこ) (プロフ) [2016年8月10日 19時] PCから返信 @criminal wonderlandの話題

関係募集です

眠子(ねこ) (プロフ) [2016年8月10日 18時] PCから返信 @criminal wonderland【関係】の話題

研究者だ上位だ、なんだかどうでも良くなりつつある。
それはきっと、そもそも最上位の立場として生まれ、何不自由なく育ったからでもあるだろう。
祖父がそんな事を聞いたら、おまえは一体何を口走っているのだと叱られ..彼奴ならば、手すら上げていたかも知れない。
そんな祖父は当時、名の通った研究者で、青年..創と同じで、主に飼怪の枷の効率化を研究していた。彼は天才で、当時は皆その名の通りの鉄枷を装着させていたのが、今はアクセサリー型の方が多いのも、その祖父が枷の機能を小さなチップの様な物にまで小型化する事に成功したからだ。
それによって持ち運びや利用者である飼怪への負担も減った。
だが、祖父はそんな事はどうでも良かった。研究者である事、首藤家の当主である事だけに執着していた。
もちろん、この男もまた、研究以外には滅多に興味を示さないところは同じだ。だが、祖父と違い、父親と母親は首藤家の人間である事が面倒臭かった様だ。父は研究者とは名ばかりで、才能はあるのに殆どそれを発揮しようとはしなかった。母は開発者の家系だったが、父と何処かへ出掛けてばかりいた。
親がこうだから、当時はまだ幼かった創に、祖父は強く言い聞かせた。
__おまえは私の期待を裏切らない。皆に恐れられながらも敬われる、才能溢れるサイエンティストになるのだ。
間も無く祖父は亡き人となり、まるで逃げるかの様に、両親は腐敗街を出て、行方を眩ました。
「......俺は、貴方の期待を裏切らなかった。」
否、裏切れなかった。それしか生きる理由が分からなかった。それはまるで呪縛の様に..。

眠子(ねこ) (プロフ) [2016年8月9日 10時] PCから返信 @戦の中の腐敗街の話題

リーファ(SAO)

眠子(ねこ) (プロフ) [2016年8月8日 18時] PCから返信 @アニメしりとり♫の話題

夕日までもが沈みそうな夕刻。
それは此処の品である者達が身嗜みを整え終え、最終確認を終え、客人を待つ時間。
やってくるのは主に男性。だがどうやら特殊な趣味を持つ男や女性の常連客も居るようで。
少年は今日が初仕事にも関わらず、そんな輩の相手として選ばれた。
まったく運がない。主人に捨てられ、漸く暫くは自由の身だと思ったら、今度は身体を売れだなんて。
身仕度がまだできないので、先輩方に手伝って貰ったのだが、なにやら懐かしい雰囲気のある服を着せられた。そう、確か名前は着物。
まだただの猫だった頃に、飼い主が話していた事を思い出す。
少し気が楽になり、内容はともあれ、仕事を熟そうと腹を括った。
筈だったのだが。
「..っや、止めてください!!」
本当に運が悪い。初めての客が行成ショタコンなおっさんとは。
遠慮なくあらゆる箇所を触れてくるので、耐えられず廊下に逃げ出す。
と、丁度誰かが通り掛かった様で、不覚にも衝突してしまう。

眠子(ねこ) (プロフ) [2016年8月4日 6時] PCから返信 @戦の中の腐敗街の話題

最近、また飼怪が減った気がする。
恐らくだが、実験に使われたり戦争に送り出される事が多くなったからであろう。
聞いた話によると、隣国と結託して兵力と兵器の数に物を言わせ、全力で腐敗街を攻撃しているとか。
まさに戦の最中なのに、街では風の噂程度にしか知られていないのは、警察がその迎撃を全て飼怪に任せているからだ。確かに彼等なら例え数十という弾を食らったとして、死には至らないうえ、枷の制限を少し下げればその攻撃力は戦車並みの物となる。加えて最下位の身分でありながら数はそれなりにいるので、軍隊にすれば最強なのだ。
そこに加えられなくとも、飼い主がいないというだけで研究者の実験体にされる恐れもある。
研究者の飼怪である為、少年もいつその様な事になっても不思議ではない。
まぁ幸い、あの男にその気は無さそうなので、当分は安全だろう。
それにしても今日も矢張り、この街は腐っている。
今夜は主人が面倒だと遠慮(放り出)した宴会の席で御酌を任されている。
それにしても、本日の宴には本当に有名な上位の方々が集まっておられる。

眠子(ねこ) (プロフ) [2016年8月1日 5時] PCから返信 @戦の中の腐敗街の話題


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