あおいの発言リスト
あおい (プロフ) [2015年7月1日 23時] → 返信 @あおいのボードこのボードに載せている短編小説は全て著作権を放棄していません。
いずれかは、また短編集としてここに載せた小説を纏めていきます!
あおい (プロフ) [2015年6月14日 22時] → 返信 @あおいのボード短編小説*
今の私が形成されたのは、きっと育ちが原因だろう。
いつもきれいで質のいい服を着て。専属のシェフが作るおいしいものを食べて。欲しいものは全て口に出す前に与えられて。
心が休む間もなく、様々な英才教育に幼いころから時間を費やしてきた。
だから私がこんな性格であるのは育ちが原因だと思っている日々だけど___言い訳であることは、十分承知している。
「あ、あの……」
パッと見ただけで冴えない、地味な子が私に恐る恐る声をかけてきた。
もっとしゃっきりすればどうなのよ、と思ったことが顔に出てしまったらしく、その子はさらに怯えた様子を見せた。
「ひ、ひっ。あ、あの、先生が呼んでましたっ!!職員室で待ってるそうです!!」
一刻も早く私の前から立ち去りたいのが見え見えの態度で、名前も知らないクラスメイトは直ぐに背を向けた。
もう違和感を感じなくなったその態度になにも思わず、私の脳内を占めるのは呼び出しのことだった。
先生って……肝心の名前言ってくれなきゃ分かんないじゃない。誰よ。
しかし思い当たる人物が一人だけいる。
日本でも名の通っている代々続く大企業の社長令嬢である私に干渉してくる教師が一人。お嬢様学校に飽き飽きして一般人が通う学校に来た私に構う奴。
腫物扱いされていて教師なんて私に干渉してこないのに。
呼び出しなんてして私の親からにらまれるなんて思わないんだろうか。
はぁ、とため息をついて丁寧にウェーブのかかったロングの髪を靡かせて席を立った。