虹色シリーズは私の創作と関わりあるならどこでも乱入おけですよ
(旅人)「ふふーん、ふんふぅーん♪」黒いフードを被り、なにやら楽しげに絵を描く子供。クレヨンを握りしめ、ぐるぐると乱雑に塗りつぶしていく。
(イノセア)「何をかいているんですの?」銀髪の、ふわふわした服を着た少女がそれを覗き込む
(旅人)「ちょうちょとトゥートとたびびとと!あ!あとれくちゃん!」絵を満足げに見せる。けれどその絵に色はなく幼児が描くようなぐるぐるしかない
(イノセア)「まぁ、素敵ですのね。これが私ですの?」一番明るい、グレーと白としか使われていないのを指差して
(旅人)「そう!そのとなりのがトゥートで、一番飾りがいっぱいなのがれくちゃん!ぼく頑張ったよ!」なでてなでて、とイノセアにすり寄って
(イノセア)「このまわりの飛んでるのが蝶ですのね」優しく頭を撫でながら答える
(旅人)「そう!あー、ぼく絵をかいてたらトゥートかれくちゃんに会いたくなってきちゃった」嬉しそうに微笑んで、イノセアを見上げる
(イノセア)「レクタクス様は難しいですけれど、トゥートさんならいけますの」旅人を撫でるのをやめて、地面に月桂冠の葉を円形に並べ始める
(旅人)「本当!この世界……クロカがこわしちゃった世界さ、つまんないの。やっぱりれくちゃんの世界がすきだなぁ!」よいしょと立ち上がると、鼠色の瓦礫といつまでも鈍色の空の、ほとんど彩度の感じられない世界からとびだした。
(旅人)「とぅーとー!!!」ぱっ、と景色が変わり、目の前に赤煉瓦の大きな建物が現れる。「がっこー、っていうんだっけ?」隣のイノセアに問いかけるが、イノセアはもういない。天使である彼女がこの場にいたら大騒ぎになるからだ。
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