rose.

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なりちゃ

弍瀬 天 (プロフ) [2021年8月14日 17時] [固定リンク] PCから [違反報告]

「ふぁ~、今日も良く寝たわ。時間通りだ。」
朝、起きたらいつものように髪をセットして、朝飯を食らう。
今日は焼き鮭だ。久しく食べてなかったからこれは嬉しいぞと、
進む箸でばくばくと掻き込んでいく。やはり美味い。
と、数十分で完食した俺は、スーツに着替える。アイロンで整ったシャツを着て、慣れた手つきで薄紫のネクタイを綺麗に締めて、スラックスを履き、
ジャケットを羽織って、外回りのために必要な資料をまとめて持って、
家を出た。

弍瀬 天 (プロフ) [2021年8月16日 23時] 1番目の返信 PCから [違反報告]

「 … けほ 、ゔ… 」
( 朝目が覚めてすぐ、自身の体調の悪さに思わず「またか、」なんて呟く。
慣れているし、良くあることだが辛いものは辛いのか、数回また咳をし、思わず首を軽く閉めてしまう。
今日は確か仕事が入っている、連絡をせねば。と、ベットの横に置いたスマホを震える手で掴み、なんとか店長に休む、と連絡を送る。普段ならば電話で伝えていたが、これは無理だ。
と、そのすぐ下の連絡先である彼の名前を見、止まる。
本来ならば勿論連絡するべきだが、こうも何回も呼び出されれば迷惑ではないか。嫌われてしまわないか。
そんなことを考えるうちに、頭はもう何も考えれなくなってきて、何も考えず「やばい」なんて文を送ってから意識を手放してしまった。)

なー。 (プロフ) [2021年8月16日 23時] 2番目の返信 PCから [違反報告]

ピロン
家を出て少し歩いていたところで、彼、颯真から通知があった。
「ん…?」
なんとなく胸騒ぎがして、それを開くと、
『やばい』とだけあった。
どうしたのか考えるより先に、体は彼の家に向かっていた。
会社への連絡なら済まして適当に、急用があって遅れると言った。同僚は
俺たちの事情を留意してくれているから、俺に代わって仕事をこなしてくれるのだが、申し訳無くも思う。
颯真の家まで無我夢中で走って、インターフォンを押した。
それでも返事はない。中で倒れていることを疑った俺は、
彼の合鍵を鞄から探し当て、ドアを開けて中に入ると、
スマホを手に据えたまま倒れている彼が目に留まった。
「おい!颯真!!俺だ、騎雨だ!聴こえるか!?」

弍瀬 天 (プロフ) [2021年8月16日 23時] 3番目の返信 PCから [違反報告]

脳にがんがん響くような声が聞こえた気がした。
聞き覚えのある声だ、何、うるさい…
…あ、そうだそうだ。俺ってば倒れちゃったんだ。やだぁ、お茶目さん。そんな俺も可愛い。
なんてふざけたことを考えつつ、うっすらと目を開ける。
まだ少し息苦しく、頭痛が酷いが先程よりはマシなようだ。
と、まだ薄暗く掠れているが、なんとなく目の前の景色が理解できる。来てくれたのだろう、目の前には騎雨が見える。
どうにかして彼に意識があることを伝えなければ、なんて思い
「…う、るさいよ、ばか…」
となんとか声を出す。
ああ、可愛くない。嗄れており、いつもの綺麗なテノールボイスとは全く違うし、小さな声だが聞こえるのだろうか。

なー。 (プロフ) [2021年8月17日 0時] 4番目の返信 PCから [違反報告]

言った後少し見守っていると、うっすらとブラウンの瞳を覗かせた彼が、
うるさいと、小さな声で俺を叱った。意識はあるようで安心した。
「あーわり、焦ってたから」
なんて返事をして、
「今どっか辛い?」
と、優しく落ち着いた声で訊いた。

弍瀬 天 (プロフ) [2021年8月17日 0時] 5番目の返信 PCから [違反報告]

「…頭痛い、咳も酷い。」
少しふらふらしつつなんとか起き上がり、小さく返事をする。
軽く汚れを払ってから気を紛らわす為か、がしがしと頭を搔く。
床埃っぽいなぁ、コイツ来てんのに部屋汚いし、髪の毛ボサボサだし服もちょっと汚れたし。最悪。
なんてことを考えながら、不意に騎雨の顔を見、
「ごめんね、来てくれてありがと」
と出来る限り優しく微笑み、痛みを気にしないようにしつつ声を出す。
少しまだ嗄れているが、先程よりはマシになったみたいだ。

なー。 (プロフ) [2021年8月17日 0時] 6番目の返信 PCから [違反報告]

「そっか、大声出して悪かった」
頭痛がしているというのに、焦って大声を出してしまったのは申し訳ない。
と、ブラウンの瞳がこちらを見て、謝罪と感謝を表した。
コイツは俺と違って素直で、かわいい。
少しぎこちなくも思える微笑みを見せた颯真は、やっぱり辛そうだ。
「無理すんな、今は寝てた方がいい。あ…何か、して欲しいことない?
家事とかだったら俺出来るけど」

弍瀬 天 (プロフ) [2021年8月17日 10時] 7番目の返信 PCから [違反報告]

「大丈夫、そんな心配しないで…、」
申し訳なさそうに謝る彼を見、愛らしく思え少し笑うと頭を軽く撫で、肩を竦めて言う。
謝らなくてもいいのに、なんて思いつつそのまま頭を撫で続け。
「腹減ってないし、大丈夫。ここに居てよ、」
先ほどよりは勿論マシだが、少し息苦しい。一緒に居て貰える方が嬉しいし、と考え微笑んで伝え。

なー。 (プロフ) [2021年8月17日 13時] 8番目の返信 スマホ [違反報告]

「いや、辛そうなアンタ見て心配しない奴いないだろ…あ」
そう言うと颯真が俺の頭を撫で始めた
「腹減ってねぇの?朝飯は?…もちろん居てやるよ」
せっかく来たし。

弍瀬 天 (プロフ) [2021年8月17日 13時] 9番目の返信 PCから [違反報告]

「…へぇ、ありがと?まぁ俺可愛いしね」
嬉しかったのか、目を細め頬を緩める。飽きたのか頭から手を離し、いつものように当然のことを言った、とでも言いたげの表情でナルシスト地味た言葉を自信げに言う。
「食べてないけど…大丈夫だよ、」
心配して貰えるのは嬉しいが、迷惑はかけたくない。
そんな考えで朝食くらい大丈夫だろう、と断っておく。

なー。 (プロフ) [2021年8月17日 14時] 10番目の返信 スマホ [違反報告]
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