閲覧注意、劇場版幼女戦記の感想
TV版は面白かったさ。すげー面白かった。空中戦のアクションと重厚なストーリー。求めてたものがそこにはあった。
して、劇場版。よくあれを世間様の目にさらす気になったなという。作品の質そのものは非常に良かった。が、ひたすらに悪趣味。
国歌を歌いながら赤の広場を焼きまくるシーン。帝国主義のパロディだ、ギャグシーンだと言われればなるほどとは思うが、それにしたって悪趣味だ。原作は未読のため何とも言えないが、制作陣は何を思ってあのシーンを作ったのか。古き悪しき帝国主義へのある種懐古の念があったのではと思わざるを得ない。
あとはまァとても良い作品だったとは言い切れないが悪くはなかった。特に後半のメアリースーとの空中戦は躍動感があってよかった。共産主義の悪趣味なパロディが作品全体の質を落としているとさえ言ってもいい。それを差し引いたとしても作品全体は凡庸と評価するほかないが...
映画館でしか流さない、つまりはファン以外観ないというのが悪い方向に表れてしまった感がある。全くこの作品にかかわりがない人が見たら絶句する、というかしてた。これが手放しに面白いといえるのは阿呆か無知かのいずれか。
これはたぶん「帰ってきたヒトラー」と同じテイストとして楽しむものなのかもしれない。
物語の続き自体は非常に気になるので、いずれ原作小説ないしはコミック版を読みたい。
ただこのノリが延々続くんだったら読まねぇけどな。
アカ嫌いってのはギャグとして楽しめてたはずだったんだが、俺もいつの間にやら赤くなってたんだなぁ。
5年くらい前の俺に見せたら大喜びしたんだろうな。
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