___うたた寝の幸福__

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ウタ (プロフ) [2020年3月8日 15時] [固定リンク] PCから [違反報告]

いらっしゃいませー 早速ですが其方のキャラクターはいかがなさいますか?

ウタ (プロフ) [2020年11月24日 18時] 1番目の返信 PCから [違反報告]

了解です。 そしたら…しのぶさんかカナヲちゃんの2人でまずはやってみますか? どちらをやりたいですかね?私はどちらでも大丈夫ですよ。

ウタ (プロフ) [2020年11月24日 18時] 2番目の返信 PCから [違反報告]

カナエさんという手もありますが…当方があまり得意では無いので……笑

ウタ (プロフ) [2020年11月24日 18時] 3番目の返信 PCから [違反報告]

わかりました。では…カナヲちゃんをお願いします。
私はしのぶさんをやりますね。
そちらからお願いします…!

ウタ (プロフ) [2020年11月24日 18時] 4番目の返信 PCから [違反報告]

師範。カナヲは物憂げなトーンで呟いた。
普段余りにも自己主張しないカナヲのことだから、たった一言を浮かべるのすら新鮮で、わたしは少しばかり驚きの色を表情に浮かべる。
「カナヲ?どうしたの?」
師範とは蟲柱である私の事だろうから、膝をついて目線を合わせながら尋ねた。

ウタ (プロフ) [2020年11月24日 18時] 5番目の返信 PCから [違反報告]

稽古。カナヲはそう続ける。
合点のいったわたしは、にこりと口元に微笑みをたたえながらぱんっ、と手を合わせて叩いた。
「わたしと稽古をしたいんですね。いいですよ。カナヲの成長が楽しみです」
移動しよう、と思い立ち上がると先導して稽古場へと向かい歩く。
和室の扉を開き、古臭い木製の床をギシ、と踏み鳴らしながら竹刀を取り出し、ひとつカナヲに渡した。
少し間合いを取って竹刀を構える。
「さあ、来てごらん、カナヲ」

ウタ (プロフ) [2020年11月24日 18時] 6番目の返信 PCから [違反報告]

カナヲは返事をした数秒後に、花の呼吸をし、息を整え始める。
わたしも同じように蟲の呼吸を使い、稽古とはいえ、指先に集中の色を目いっぱい乗せた。
空気が、変わった。
遠慮のない踏み込みでカナヲがこちらへ突っ込んでくる。
だがその動きは直線的で、右肩をおおきく振りかぶっているものだから、すぐに右から竹刀が来ると予測が出来た。
つま先を床に着け、ふわっ、と飛び上がるとカナヲの背面に竹刀を叩きつける。
着地をして、苦渋の表情で背中を抑えるカナヲの側へ寄り、
「もう少し、敵を撹乱することを覚えたらいいかもしれませんね。…もう一度やりますか?」
と問うた。

ウタ (プロフ) [2020年11月24日 18時] 7番目の返信 PCから [違反報告]

「わかりました。次は呼吸を使ってみましょうか。わたしも使いますが、カナヲも使って構いませんから。...もちろんですが、刀は当てちゃいけませんよ?」
カナヲの背中を二度優しくさすると、わたしは花のような形をしている、臙脂色の鞘から刀を取り出した。
「さあ、お先にどうぞ。かかってきなさい」

ウタ (プロフ) [2020年11月24日 18時] 8番目の返信 PCから [違反報告]

「花の呼吸、陸の型、渦桃」
カナヲが小さな体を一回転させ、首を狙い斬りかかってくる。
とても集中しているのが見て取れたが、やはりその動きは遅く、斬りかかる最中にカナヲと目が合ったものだからにこりと笑って見せた。
さぞかし不気味に映っていたことだろうな。
カナヲの刀の刃を人差し指と中指で挟み、止め、「まだまだですね」と言うと、前方に大きく手を振りかぶった。
カナヲの体が稽古場の宙を切り、お尻で着地はしたもののカナヲは再び顔を歪める。
「ふふっ、呼吸を使わなくても充分だったみたいです。カナヲ、体術を甘露寺さんに教えて貰ってみてはいかがでしょうか?」

ウタ (プロフ) [2020年11月24日 19時] 9番目の返信 PCから [違反報告]

カナヲは悔しそうに言う。
その姿が、昔、鬼に家族を殺されたわたしと僅かに重なって見えた。
刀を鞘の中へ仕舞う。
「いい子です。…さきほど、甘露寺さんが丁度、縁側で桜餅を食べているのを見ましたよ。さぁ、頑張って」
いつの日か鬼を殺め、わたしの意思を継ぐために。
わたしは薬の調合の仕事があるので、和室を出て踵を返した。

ウタ (プロフ) [2020年11月24日 20時] 10番目の返信 PCから [違反報告]
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