___うたた寝の幸福__
2020年11月25日 17時 / 2020年3月8日 15時 / 2019年10月10日 20時 / 2019年10月8日 15時 / 2019年10月7日 20時 / 2019年10月7日 20時 / 2019年10月7日 19時
メッセージ一覧
ウタ (プロフ) [2020年11月26日 18時] 41番目の返信 [違反報告・ブロック]脇目も振らずその叫び声の元へと走る。
甲高い女の人の声。
その反響と気配を頼りにした先は_____
地面は荒野のように荒れ果て、冷たい風がごうごうと吹き付ける、山の中のはずなのに、ここだけ別世界のような…そんな場所だった。
いけない、鬼の気配に集中しなければ。血気術かもしれない。
先程まで聞こえていた女の人の叫び声がまた聞こえる。後ろからだった。ばっと素早く振り返ってみれば____そこには、異形を成している鬼の姿。
ドブのような匂いを体から発し、その顔と体は潰れたようになっており、控えめに言っても先程聞いたような声が、その体から発されるとは思えなかった。
「っ、まさか____」
鬼は、わたし達を呼び寄せるためにわざと高い女の声を出した?
はめられた。すぐにそう気が付き、個人的に苛立ちも覚えた。
「……こんばんは。とっても賢い鬼さんなんですね。けれど、鬼は人間には勝てないってことを教えてあげますよ。…カナヲ」