Vices and virtues

メッセージ送信

(出会い目的の書込は法律で罰せられます→ルール)

メッセージ一覧

「わかった、お前もな?

ハナ (プロフ) [2020年2月7日 16時] 130番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「当然ですわ。なんです?何を先ほどから怒っていらっしゃいますの?口調が…荒々しいですわ」

ラズ (プロフ) [2020年2月7日 16時] 131番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「気のせいだよ、歳のせいかそういう風な言い方しか出来ない

ハナ (プロフ) [2020年2月20日 16時] 132番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「左様でございますか。では、お気をつけくださいまし」

ラズ (プロフ) [2020年2月20日 18時] 133番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「おう、’’またな’’

ハナ (プロフ) [2020年2月23日 16時] 134番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

〇_

鈴美 (プロフ) [2019年10月18日 2時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

事の発端はなんであったか、と寒空の下。一台のワンボックスカーの中。思考を巡らせれば、スーパーコンピューターのごとき処理速度を有する天才の頭脳は、時候に左右されることなく解を導く。
引きこもり生活中の美徳の頭領たる針館ウ井。とある幹部が彼女を外へ連れ出し、幹部達の集まる会議に出席させたことである。今後の方針や予算の兼ね合い、人員の入れ替えなどを采配し終えたその日のことである。
ヘトヘトになった針館がさぁ早く帰らせろ映画の続きを観させろと、彼女を引きずってきた幹部に帰路の手配をさせようとしたところで、会議室内に着信音。その幹部が通話した内容によれば、その持ち場で一件面倒事が発生してしまったとのこと。針館は対処をその幹部に一任したが、その意図は信頼かそれとも帰宅することしか頭に無いのか。恐らく六割は後者が占めていただろう。
そして急遽針館の帰路のボディガードとなったのが彼女の配下・美徳の幹部たる啓であった。適当な笑みを貼り付けたような冷やかな表情の彼に向けて、針館は呟きのような言葉を発した。
「この窓ガラスは古くなっていたっけ?さっきの会議で買い換えも提案すれば良かったね」
こつ、こつ、と。自身のすぐ側。ヒビが入ったばかりの防弾製の窓ガラスを針館はノックした。
針館と啓、他運転手一名を乗せて走るこの車体。三つ目の弾創を生んでしまったところであった。あぁ、プラス1。たった今、四つ目が。

鈴美 (プロフ) [2019年10月18日 2時] 1番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

針館は、ゆっくり溜め息を吐いた。それは酷く気だるげであり、煩わしいという感情を目一杯に車内に放出させるものだった。
「たった一人くらいなら、とっても痛いけど、私が処理できるよ」
針館は思考の全てを語ろうということはしなかった。啓に対し、暗に思案中の行動を悟らせようとしていた。
一つ、先の「とっても痛い」という台詞。そしてもう二つ目は針館ウ井の過去の行動に由縁する。

一年前のことである。状況は現在と似ていた。
美徳頭領目掛けて、姿の見えぬ間者から能力物質による投擲。側近の者の計らいにより彼女には傷一つなかったが、それを庇ったその人が深手を負った。
その折。愛しい配下が傷ついて、自堕落な王はその力を震った。途端彼女の体はよろめいた。無論部下が支えた。同時に決着はついていた。同時に一度空になった、か弱き頭領が叫んだ。叫んで、敵と、自身の分身が発現した場所を告げて微睡んだ。
手明かしはこうだ。投擲物の放射線を遡り、記憶済みの周囲の景色と照らし合わせ、針館ウ井の頭脳は間者の座標を特定した。そして、その体躯を狙い、分身を発現させた。
状況を確認した者はそれを「惨いものだ」と言った。針館同様に華奢な分身は、正しく狙い済まして、的の体と、融合していた━━。

という具合を用いれば、話は早かった。敵対勢力が一人ならばの話だが。
車の前方に、こちらへ敵意を向ける人影が一つ。
「啓くん。君、なるべくなら私の本体、無防備にしたくないよね。あと私、早く帰って映画の続きを観たいんだ」
ふふ、と軽く微笑んで、暴君は言外に囁いた。早く処理してしまえ、と。

鈴美 (プロフ) [2019年10月23日 5時] 2番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

ひゅう、と口笛を吹いて称賛を表した。迅速で、準備も手際も最高。優秀な幹部を持つことが出来て楽チン、訂正。幸いだ、と思い針館は慈愛を孕んだ目で啓を見つめる。
「へい、啓くん。おいでよ。頭を撫でてやるぜ?」
ふふんと鼻を鳴らして頭領は言った。安い褒美のつもりだろう。腕を軽く広げて、それでは抱き締める仕草だろうに。
通常車内では、シートベルト無しでは簡単に吹っ飛んでしまうことを恐れて針館はそんなことをしない(何で死ぬかわからないような体なのだ)。けれど今は道路の前方に刺客がいるため往生している。つまり停止しているから、彼女は珍しく興を起こして見せたのだ。
啓が嫌がっても素直に応じても、彼の選択は、針館にとってはどちらでも良いことだった。そもそも大の大人にそんなことを、言う。立場も考えればこれは命令であり、もっと言えば男女間であり、年の差も存在する。命じた主は底意地が悪いに違いない。
そして、どちらでも良かったのだけれど、結果はどちらでもなかった。
啓に向かって伸びた針館の細い腕。瞼を開閉するその一瞬ほどの時間。そこにするりと滑らかに、刃が生えた。否、下方。車体の床のその下から、長く、細く、しなやかな刃によってそれらは一つに貫かれていたのだ。
針館の張る目に、傷口から滴る血液が映った。

鈴美 (プロフ) [2019年11月1日 14時] 3番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

走る車の中。小さく、断続的に呻きながら針館は負傷した腕を押さえていた。ほんの数分前に啓に止血をしてもらったものの、当然まだ痛むらしい。俯いて、細く長く息を吐く様子には威厳も感じられない。
「う゛う゛う゛う゛け゛い゛く゛ん゛ん゛ん゛~゛~゛~゛~゛!゛!゛」
それどころか泣きじゃくっていた。先ほどまで成人男性をからかおうとしていた上司の成人女性が、年甲斐もなく。顔は涙と鼻水でぐずぐず、ぼろぼろ泣いてしゃっくりまで始まった。
「も~~やだぁ~~!!だから私は家から出たくなかったのに~~!私が何したって言うのさぁ!ぐすぐす、ひっく」
着ているジャージの袖で顔を拭う様は子どもじみていてだらしがない。しかし彼女に羞恥は一切無いのだ。怪我をする度、分身が傷を負う度にこんな姿は晒しがちだった。街中で剥き出しでないことは(針館はきにしないので彼女以外にとって)幸いだったろう。
チーーーン!と。針館はティッシュで鼻をかんだ。怒りも悔しさも悲しさも痛さも収まらなくて、涙も鼻水も今だ止まらない。
「今のは、『物体を透過する能力』だろうよ、ぐすん」
少し赤みがかった目元の頭領は、それでも言った。
「ぐすぐす……君の蝶で見えなかったんだ、ひっく。なら、見えないところ……道路の『中』を潜って、ぐすん、この真下まで来たんだろう。それじゃあ、私の手足の力及ばないのも仕方ない」
嗚咽まじりに彼女は言う、言う。そう、先ほどの泣きじゃくりようを本性だなんて……思われても仕方がない。が、彼女の『本質』こそはこの分析能力の高さ。
天才と謳われた彼女の頭は、どんな精神状態であっても、鋭く、速く、解を
明かす。
「でもねぇ、ぐすん。まだ私《キング》は生きている。くよくよしてる場合じゃあねーぜ、ナイトくん」
すびっと鼻を啜ると、ぐしゃぐしゃの顔で、針館はくしゃりと笑った。
「さぁ、反撃をしようか」

鈴美 (プロフ) [2019年11月12日 1時] 4番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

お気になさらず!こちらも返信の方、まちまちですみません(;>_<;)
ゆっくりお待ちしております(*^-^)

鈴美 (プロフ) [2019年11月27日 16時] 5番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

専用です

結梨@復活なう (プロフ) [2019年10月12日 22時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

私、クロエ・ヴァレンチノは意気揚々と街を歩いていた。なぜ機嫌がいいのか、それは休日だからである。
家から出ない頭領の世話を焼くわけでもなく、悪徳と戦うわけでもなく、書類仕事をするわけでもなく、なにもないのだ。久方ぶりの休日をとことん楽しんでやろうとスイーツビュッフェやディナーの予約をしていたのだ。
午前中はショッピング、正午は予約している料亭で昼食、午後は映画鑑賞と眺めのいいレストランでディナー。
しかしこれはすべて自分一人で行くわけではなく、ある友人を呼んでいる。
待ち合わせ場所には人が立っていた。濡鳥色に青のインナーカラーをいれているショートヘアー。メンズの服に今日はコートを着ていた。恐らく…というか絶対友人である御縁律ことりっちゃんだろう。
気づかれないようにこっそり後ろから忍びより、無防備な首に手を伸ばす。
「おはよう、りっちゃん。今日も寒いね。」
女子らしからぬ声を出して振り返った顔は、赤く染まっていた。恐らく長い間この寒い外で待っていたのだろう。

結梨@復活なう (プロフ) [2019年10月12日 22時] 1番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「…!ありがとう!りっちゃん!あと、遅れてごめんね。」
差し出されたりっちゃんなりの気遣いを受けとり、それを見ると「~世界が選んだブレンド~ジョージィ」と書かれていた。それは、自分が苦手とする、コーヒーだった。
これは嫌がらせなのか、いや、な訳がない。無愛想だけれど心優しい幼馴染みがそんなことするはずがない、と。きっと少し抜けている幼馴染みは誤って買ったのだろうと。私はその気遣いを無為にするほど腐った人間ではないと自覚している。
ええい!ままよ!と缶を開けて口にする。口に広がる苦味は私が苦手なものだった。だけれどもそれが親友から渡されたものだと思うと、少し、ほんの少しだけ、甘いような気がする。
よっしゃ!勝った!第二部、完!コーヒーをのみ終わり、ぜぇ、ぜぇと息を切らしていた。強敵だった…できるならもう戦いたくはない…ふと、缶を渡されるときに触れた手が冷たかったことを思い出す。
「ここ…寒い、から。中に移動しよっか。」
返事を聞く前に冷たくなっている手を握り、ショッピングモールの中へはいった。飲み終わった缶コーヒーは備え付けのゴミ箱にいれておいた。
まずはりっちゃんに似合いそうな可愛い服を選んであげよう。それからりっちゃんが好きな本屋をみて、あぁここには酒屋も入っていたな。そこでりっちゃんにオススメのお酒を選んでもらおう。そしてディナーが終わったあとにりっちゃんのお家でつまみを摘まみながら話そう。
期待に胸をワクワクさせながら、ショッピングモールの扉を潜った。

結梨@復活なう (プロフ) [2019年10月12日 23時] 2番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

〇_

鈴美 (プロフ) [2019年10月11日 23時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

少しというか大分長く…ごめんなさい(> 人 <)

結梨@復活なう (プロフ) [2019年10月12日 1時] 4番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

髪はボサボサ。服もきっと寝巻きであろうジャージ姿のまま、部屋の住人・針館は現れた。成人女性として人前に出るべきでないその格好を晒すのに抵抗なんてものは無いらしい。
「……やぁ、愛らしい美少女になんのようだい。クロエ、愛しい私の『美徳』の構成員ちゃんよ。おはよう。よくもまあ朝からきびきび動けるねぇ」
極度の面倒臭がり屋な針館であるが、口と頭の回りようだけは活発である。映画鑑賞の妨げとなったクロエに対して皮肉のような言葉を交えて、俯きがちに台詞を放った。
目線が合わないのは身長差故である。自身より背の高いクロエの顔を見上げるのも、針館にとっては億劫なのであった。
そう、そんな女が、重役会議なんてものに出席するわけがないのだ。
扉にもたれかかるようにして顔を出す針館はまず、クロエを訝しんだ。大抵の用事ならば通話やメールで済ませてしまう針館の元に来訪。即ち、針館の身柄に用件を抱えているのであろうことは容易く頭に浮かぶ。
例えクロエが、どんなに朗らかな微笑みを携えていても、だ。だって彼女は現に、何度も針館の体を運んで言ってしまうのだから。
だから今日の針館は一味違う。
にこり、と針館は笑った。クロエの位置からでは翳ってしまいその表情は窺えないだろうが。
それでも不必要に微笑んだのには理由がある。そう、何度も繰り返し担がれる彼女でも無い。クロエに対してある対策をしてあるのだ。
「何の用事かなぁ。“私”にわざわざ会いに来るなんて。今日は会議があるけれど、それについてはテレビ通話で出席すると伝えたはずだけれど」
意気揚々と告げる針館の顔の間近でキラリと光る物があった。
セキュリティの整ったマンションでは不要と、オプションで付随していなかったそれをつい一昨日、針館が個人的に業者へ発注した、扉のチェーンであった。
なんと!この鎖一つで!扉を開けさせるという行動を妨げられるのだ!と、いう活力に満ちたナレーションが針館の頭の中で響く。
そもそもこれを見せつけるために普段は遠隔操作で行う解錠をせずにわざわざ玄関まで歩いて来たのである。天才と呼ばれる彼女・針館ウ井。面倒臭がり屋ではあるものの、なかなかに懐の小さい抵抗をするのであった。

鈴美 (プロフ) [2019年10月12日 2時] 5番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

大丈夫です~!
お陰で私も遠慮なくのびのび書けました……(^.^)

鈴美 (プロフ) [2019年10月12日 2時] 6番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

さて、どう引きずり出そうか。私は悩んでいた。普段は玄関まで来ないのにわざわざ出てきた。素直に連行されてくれるのかと思ったがそれは思い違いだったようだ。
何故ならウ井の顔の近くにはキラリと光るチェーンがあるのだから。そしてなぜかどや顔をしている。脳内で「どうだ参ったか!これでは入ってこられまい!」と考えていそうな顔をしている。
うーんと悩んだあと、私はチェーンに触れた。その瞬間、チェーンと扉の接合部に炎が上がった。私の能力は“身体能力の強化”と“道具から炎を出す”能力。そしてチェーンは“扉の隙間から顔を出し訪問者がだれか見る道具”だ。
鉄の融点は1538℃。私は自分の能力を使い、1600℃の炎をチェーンと扉の接合部に発生させた。するとあ~ら不思議。ガチャンと音がなりチェーンが扉から外れたではありませんか!
実は自分が悩んでいたのは「どうやって扉を開けさせようか」ではなく「どうやって扉を開けようか」であった。
1番目の作戦は「身体能力を強化して扉をひっぺがす」だったがこれは損傷が多すぎるため却下。
そして2番目の作戦が「チェーンと扉の接合部を溶かす」だった。
唖然としているウ井をお姫様だっこし、スタスタマンションの出口へ向かう。バタバタ暴れているが貧弱なウ井では逃れられまい。
たぶんこれが一番早いと思います。
そしてマンションから私の家へ向かう。まともに見せられない格好をしているウ井の姿をまともにするためである。
これできっと自分がお偉いさんがたに怒られることはないだろう。不安のひとつがなくなった私は、どこか晴れ晴れとしていた。
ウ井はまだ騒いでいるが。

結梨@復活なう (プロフ) [2019年10月12日 22時] 7番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

どろ。と。容易く目の前で鉄の鎖が溶ける。
唖然も唖然。天才の脳にしても眼前の状況を理解するのに時間を要した。
そして生物の本能。炎を至近距離で認識して「うわ」瞬時に仰け反った。
「お、お、お、お前お前お前お前!!気狂いなのか!?な、な、何するんだっ!!この私が火傷するところだったろう!?いたっ」
わなわなと拳を震わせて叫んだ。人の住居の付随品を軽率に、どろりと。先ほどまでそこにゆるい弧を描いていたそれは既に融解。じわと熱を放って外と内との境界に滴った。
大声を上げた反動で傷んだ軟弱なあばらを擦る。ほんの少し痛みが和らいだところでひょいと抱えられた。
「ちょっ!?おいっ、おいっ、ふざけるなよ!なんだって、あぁくそっ、くそ、ぜー……ぜー……」
騒いで、叫んで、暴れてるも、あっという間の疲労。諦めてだらりと手足を投げ出した。あまりに体力の無い彼女では数分抵抗するのにも一苦労である。
「……意味など無いさ。寂しがり屋な人類のことを、私は何処からでだって愛せるんだから」」
映画みたいに。と。クロエの腕の中で減らず口を叩いた締めくくりにと、針館はそう皮肉を漏らした。
彼女とて、悪徳との抗争に関心が無いわけではない。能力者という道理から外れた存在が生まれてしまった世界。日常の安寧を願うのならば、誰かがその管理をせねばならないのはわかりきっていた。そして天才たる自分が適任であることも。
けれど「それ」を直に求めようとする者の気持ちは理解できない。もう現代は、地球の反対側の誰かとも意志疎通が容易な世の中なのだ。世界がいくら進歩したって、人類には体裁がまとわりつく。
孤高の城に引きこもることを良しとした天才に、折角世界は追い付いて来たというのに。
針館は目を瞑った。次に目を覚ませばクロエの家だろう。きっと彼女は、甲斐甲斐しくこの不恰好な姿を整える。その手間の由来を、天才は理解できない。

鈴美 (プロフ) [2019年10月13日 1時] 8番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]
(C) COMMU